今日は母の日ですね。
先日から、花屋さんの前にはカーネーションが並び、
少し照れくさそうに花を選ぶ人たちを見かけました。
この日が来るたびに思い出すのは、
クライアントさんとの何気ない会話の中で、よく出てくる言葉です。
「義母のことなんですけど……」
「夫のお母さんが体調を崩していて……」
「お義母さんから頼まれると、断れなくて……」
そう。
母の日は“感謝”のイメージがあるけれど、
同時に“義理の母との距離感”に、もやっとする人も実は多いのです。
僕のクライアントさんの多くは、
とても真面目で、賢くて、チャーミングな女性たち。
気立てもよく、愛想もいいから、
つい周りの期待に応えすぎてしまう。
特に義母からの頼まれごとには、
「断れない」
「角を立てたくない」
「自分が我慢すればうまくいく」
と思ってしまう。
でも、それって本当に“やさしさ”なんでしょうか?
自分をすり減らしてまで応えることが、
本当に家族のためになっているのか?
母の日だからこそ、あえて言いたいんです。
「ありがとう」を伝える日だけど、
自分にも「ありがとう」を言ってあげてください。
家族のためにがんばってきたこと。
角が立たないように気を配ってきたこと。
何も言わずに受け入れてきたこと。
どれも、立派な“愛”です。
でも、あなたの心が悲鳴をあげているなら、
少し立ち止まってみてもいいんです。
期待に応えられなくても、
あなたの価値が下がることはありません。
「断ること=冷たい」じゃない。
「距離を取ること=不義理」でもない。
むしろ、自分を大切にできる人の方が、
本当に周りにやさしくなれると僕は思います。
だから今日は、
「がんばりすぎる優しさ」に、そっとエールを送りたい。
あなたが今日、
ちょっとでも心穏やかに過ごせますように。
そして、心の中で、
こっそりこうつぶやいてみてください。
「ありがとう。
でも、ちょっと疲れたから、今日は自分を優先してもいいかな」
って。
神社 昌弘(かんじゃまさひろ:本名)