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看病する側の、もうひとつの苦しみ

2025/05/10

こんにちは。

神社昌弘です。


先日のゴールデンウィーク、ある友人から、ふと届いたメッセージがありました。


「たすけて」


そのひと言に、迷わず動きました。


風邪をこじらせて、しばらく動けないとのこと。


ドラッグストアで、風邪薬、栄養ドリンク、ビタミンゼリー、冷えピタに食料品――

思いつく限りのものを詰め込んで、お見舞いに向かいました。



手渡しながらふと思い出したのは、

僕がクローン病で、長く寝たきりになっていた頃のことでした。


病人は、つらい。


でも、目の前の人がつらそうにしているのに、何もできない看病する側の方も、

同じくらい、いや、それ以上につらいのかもしれません。


あの頃、母はどんな想いで、僕のことを見守ってくれていたのだろう?


毎晩、点滴が止まっていないか、2時間おきに僕の部屋をのぞいていたと聞いたとき、言葉にならない気持ちが込み上げました。


病気の本人以上に、看病する人が“何もできない苦しみ”を抱えていること。


今になって、ようやく、少しだけわかるようになった気がします。


ただ「ありがとう」


それしか言えない。


でも、それだけは、ちゃんと伝えたいと思いました。


神社昌弘(かんじゃまさひろ:本名)