かつての僕は…
輝いている人に出会うと、自分の影が見えて苦しかったです。
輝いている人の光が強ければ強いほど、自分の影が浮き彫りになって、苦しくて、もどかしくて、悔しくて、仕方がありませんでした。
残念なことに、相手を非難することで、自分を肯定することもありました。そんなことしかできなかったんですね。
そんな自分が嫌で嫌で仕方なくて…
でも、どうすることもできなくて…
そうして、「自分が輝こう」と決めました。
必死に努力をして、むちゃくちゃ頑張って、たくさん成果を出して、輝き始めた時のこと。
最初は良かったものの…
今度は、僕が相手に影を作るようになって、ねたまれたり、非難されたり、偏見が生まれたりするようになりました。
そんな時、人生の先輩が教えてくれたことがあります。
それは、
『まずは、自分のまわりを輝かせること』
それが大事だということ!
自分だけが輝いていると、相手に影ができてしまう。
だから、まずは、自分のまわりを輝かせることが大事!
まわりを輝かせて、その光で、自分も輝かせてもらうことが素敵だと教わりました。
人として生きていると、他人と比べてしまいます。
他人と比べてしか、自分の存在価値がわからないのだから、こればかりはどうすることもできませんよね。
だからこそ、ここで気を付けたいことが三つあります。
①責めないこと
②裁かないこと
③追い込まないこと
自分にも他人にも光と影があることに気づいて、自分も他人も責めず、裁かず、追い込まず、ありのままでいてください。
ありのままにいることが、すでに輝いているということなのですから。
僕は、かつてイギリスで日本語教師をしていたことがあるのですが。
当時のメモを読み返して、改めて心に留めておきたいことがあったので、今日はそれをシェアしたいと思います。
『イギリス人生徒たちはボールペンを使用する』
彼らは鉛筆やシャープペンシルではなく、青色のボールペンを使うことが多かったです。
まだ中学生なのに、「なぜボールペンなのか?」
それは、「消し去らないことが大切だから」「間違いをそのまま認めることが次につながるから」だと恩師から聞きました。
生きていれば、消し去りたいもののひとつやふたつはありますよね。
そこで、消しゴムを使って消し去ることができたら、どんなにスッキリするでしょう。
でも、起こった出来事をなかったことにできませんよね。どんなにキレイに消しても、心の中に残っているものはあります。
人は皆、失敗や間違いを犯しながら成長してきますが、あの頃のイギリス人生徒たちを見ていると、
・正解だけを書かなくてもいい
・間違えても大丈夫
・書き間違いは消し去らないことが大事
・過程や失敗は消してはいけない
・ぜんぶが大事
そんなことを教わります。
これは人生と一緒ですよね?
自分が、いま感じているもの、いまここで思っていること、これまで体験して考えてきたこと、どれもすべてが大事で、消し去る必要なんて一切ない!のですね。
過去も過程も、ぜんぶ大切な「宝物」なのです!
だから、もし消し去りたい過去があっても、それを在りたい未来へのエネルギーに変えて、全部を「丸」にして、全肯定して、笑顔でいけたらいいですね。