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覆水盆に返らず?!

2020/08/07
覆水盆に返らず?!

こんにちは。

かんじゃまさひろです。

僕は、もう10年以上前からブログを書いていて、日記に至っては、それ以上前から書き続けています。

クローン病(消化器官の難病)で、長い闘病生活を余儀なくされてきたから、本を読んだり、日記を書いたり、本を執筆することくらいしかできなかったんですよね。

それが、いつしか習慣化して、毎日書くようになって、いまでも続いています。

習慣って凄いですよね、いまでは、もう、自分の日常の一環ですから。

さて、僕が、かつてバーテンダーをやっていた8月のある日のこと。

僕の日記(プライベート)に、こんなことを書いていました。
今日、マスターが大切にしているグラスを割ってしまった。
大変なことをしてしまった!
申し訳ないと思って、すぐに心から謝るが、ゆるしてもらえない!
生まれて初めて、あんなに怒鳴られて、思いっきり叱られた!
きっと、一生忘れないだろう…叱られた意味と共に…。
愚かだった自分。


その日のブログ(一般読者向け)には、こんなことを書いていました。 

僕がバーテンダーをしているお店の食器類は、どれも高価な一流品です。

ちっちゃな小皿でさえ、僕の手が出る値段ではありません!

陶器が破損した場合は、金継ぎをして修復していますが、グラスは元に戻せません。

 

バーテンダーに慣れてきた昨夜、僕は、マスターが大切にしているグラスを割ってしまいました。

 

すぐに謝って、

何度も何度も頭を下げて、

「同じものを買ってきます!」

と言いました。

 

すると、

「このバカ者がっ!」

と怒鳴られました。


物凄い剣幕で叱られました。
あんなに恐いマスターを見たことがありません。

てっきり割ったことに対して叱られていると思っていたら、そうではありませんでした!

 

「ミスは仕方がない!君が仕事をしている証拠だから。」

でも、気安く『同じもの』なんて口にするなっ!」
「その態度が間違ってる!それに対して叱ってるんだ!」

そこで、ハッと目が覚めました。

 

壊れたら新しいものを買う!?

それで済まされる!?


違うんですよね??


僕は、完全に間違っていました。
そこに、気づけませんでした。

マスターにとって、そのグラスには大切な想いや思い出があって、決して、お金では買えない、変えられないものがあったのです。

それを気安く『同じもの』を買ってきます!なんて、言ってはいけなかったのです。

僕は、深く反省しました。

人生、どんなに慎重に生きていても、間違えたりミスしたりすることはあります。

それは生きている証拠だから仕方ありません。

 

でも、そこで大切にしなければいけないことは、ミスや間違いを簡単に捨てて、代わりのもので済ませるだけではいけないということ。


これは、人生も一緒なんだと思います。


これまでの自分を簡単に捨てて、新たな自分になるのではなく、ミスや間違いをした時には、これまでの自分を丁寧に振り返り、

  1. 許されて生きてきた事実を知り

  2. 努力する謙虚さを学び

  3. 誠実に生きる姿勢を身に付け

  4. 感謝することを覚える

そうやって、これまで、そこにあったものを大切に『次に』繋げて生きてゆくことが、とっても大事なんだと教わりました。

 

毎日、学ぶコトがいっぱいです。


あれから数年経ったいま、改めて読み返してみて、日頃から心に留めておきたいと思ったので、今日は、これをシェアしました。


読んでくれて、ありがとうございます。