人は、とても傷ついた時、
相手を許せなくなることがあります。
「どうしてあんなことをされたのだろう」
「同じ苦しみを味わってほしい」
「消えてしまえばいいのに」
そんな思いが心に浮かぶこともあるでしょう。

カウンセリングでも、
そうしたお気持ちを伺うことがあります。
僕は、
その気持ちを否定しません。
なぜなら、本当に深く傷ついた時、
人の心はきれいごとだけでは済まないからです。
むしろ優しい人ほど、
「こんなことを思う自分はダメだ」
と、自分を責めてしまいます。
けれど怒りは、
心からの大切なサインでもあります。
その奥には、
「苦しかった」
「悲しかった」
「本当は嫌だった」
そんな言葉にならなかった思いが隠れています。
だからまずは、
怒りを消そうとする前に、
それほど傷ついた自分を認めてあげてほしいのです。
そして長年、多くの方のお話を伺ってきて感じることがあります。
それは、
復讐を果たした人よりも、
自分の人生を取り戻した人の方が、
結果として楽になっているということです。
そんな時間が少しずつ増えていくと、
不思議なことに、
相手のことを考える時間は減っていきます。
許したわけではないかもしれません。
忘れたわけでもないでしょう。
ただ、
自分の人生を生き始めただけなのです。
怒りを無理に消そうとしなくて大丈夫です。
その代わり、
怒りよりも大きな幸せを育てていく。
それが、
人生を立て直していく一つの方法なのかもしれません。
誰かに奪われた時間ではなく、
これからの自分の時間を大切にするために。
少しずつでも、
自分の人生へ戻ってきてください。
人生に模範解答がない理由
正解探しをやめた時、人は自分の人生を歩き始める カウンセリングをしていると、「どちらを選べば正解ですか?」とい