僕は、いまでも手紙を書く。
メールやLINEが当たり前になった今でも、だ。
今朝も、書いた。
自他共に認める筆まめ、というより、
「書かずにいられない性分」なのかもしれない。
とにかく、よく書く。
書くのが好きかと聞かれたら、嫌いではない。
でも、それ以上に大きいのは、
ちゃんと伝えたいという気持ちだ。

昔から、本を読むと、じっとしていられなかった。
心に残る一文に出会うと、
「ありがとうございます」で終われない。
本に挟まっている読者カードに、
その時の自分の状況や、
救われた一文、
なぜ胸に残ったのかを、正直に書いて送った。
するとある時、
著者本人から、直接、手紙が届いた。
形式的なお礼ではなく、
「あなたの言葉に、こちらが励まされました」と。
その後、実際に会うことになり、
静かな喫茶店で、人生の話をした。
不思議なご縁だったけれど、
振り返ると、書いたから、始まったご縁だった。
僕は文具屋さんが好きだ。
便箋を選ぶ時間、封筒の紙質、
シールを一枚貼るかどうかで迷う、その間。
すべてが、「相手を思う時間」だからだと思う。
字が綺麗ですね、と言われることがある。
でもそれは、才能でも技術でもない。
きっとただ、
雑に伝えたくなかっただけだ。
カウンセリングでも、同じことを思う。
早く答えを出すより、
急いで安心させるより、
その人の言葉が、自然に出てくるのを待つ。
相手を思って続けてきたことは、
不思議と、あとから形になる。
無理に上手くなろうとしなくても、
「想い」があれば、続くし、深まる。
ブログも、手紙も、
僕にとっては同じ延長線上にある。
自己表現というより、
ご縁の手入れのようなものだ。
急がなくていい。
上手く書かなくていい。
ただ、想いを込める。
それだけで、
言葉は、ちゃんと行くべきところへ届く
と思う。