長いあいだ僕は、
ひとつの“恐れ”を手放せずにいました。
それがないと不安で、
それを失うのが怖くて、
ずっと握りしめていたもの。

今年、僕はその恐れを手放しました。
指定難病・クローン病の「更新」をやめたのです。
■20歳で発症したクローン病
僕は20歳のとき、
指定難病のクローン病を発症しました。
・8度の手術
・4年間の完全絶食
・その間に失ったもの、得たもの
生死の境目を何度も歩き、
ようやく奇跡のように回復し、
20年以上一度も再発していません。
でも僕は、
ずっと更新手続きを続けていました。
「もし再発したら?」
元気なのに、
完治に近い状態なのに、
心のどこかにその恐れを残したまま。
■更新をやめるのが、正直いちばん怖かった
更新手続きをやめるということは、
“病気という過去”を手放すということ。
もしもの備えが消える。
保険がなくなる。
何かあったら自分で責任を取る。
正直に言うと、
怖かったです。
ずっと背負ってきた恐れ。
それを手放すのは、
僕にとって挑戦でした。
でも、もう逃げるのをやめようと思いました。
■決断した瞬間、人生が一気に軽くなった
今年、更新をやめた瞬間……
驚くほどのスピードで、
人生の流れが変わり始めました。
・体はどんどん軽くなる
・長年増えなかった体重が増えた
・食欲が戻り、エネルギーが満ちる
・誰に会っても「元気そう」と言われる
・仕事は信じられないほど順調
・毎日が楽しくて仕方がない
気づいたんです。
「僕はこんなに恐れを抱えていたんだな」と。
幼少期から体が弱かったからこそ、
ビクビクするのが“普通”になっていた。
でも、違いました。
病気にならないように生きるのではなく、
病気になっても大丈夫と信じて生きる。
心身の声を聞いて、
必要なときは周りを頼ればいい。
全部ひとりで背負う必要なんて、
そもそもなかったんです。
■怖いことは、「一人では」手放せません
ひとつ、はっきり言えることがあります。
怖いことは、一人では手放せません。
僕も、ひとりでは無理でした。
支えてくれた人、
寄り添ってくれた人、
背中を押してくれた人がいたから、
手放すという選択ができた。
だから、あなたにも伝えたい。
あなたは一人じゃない。
一人で頑張らなくていい。
抱え込まなくていい。
手放すとは、
自分を罰することではなく、
自分を解放する行為です。
その瞬間から、人生は動き出します。
■もっと詳しく聞きたい方へ
クローン病をどう乗り越え、
どんな心境で手放す決断に至ったのか。
ラジオで、さらに深く語っています。
▶︎ 「地球のあそびかた!」放送回はこちら
https://www.radicro.com/program/earth.html
静かな時間に、どうぞ。
あなたの「手放し」のヒントになりますように。