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「なんでも言ってね」が届かない本当の理由

2025/07/18

心を開いてもらう言葉がけとは?

「なんでも言ってね」

「困ったら、いつでも連絡して」

そう伝えても、多くの人は、何も言わず、何も連絡してこないまま──


そんな経験、ありませんか? 


僕は、カウンセラーとして20年以上、人の心と向き合ってきました。


その中で、よく耳にするのが、

「本当にしんどくなったときほど、誰にも言えないんです」
「“なんでも言って”と言われるほど、何も言えなくなるんです」
という声。


今日は、その理由と、“本当に届く言葉のかけ方”をシェアします。 




❖ なぜ「なんでも言ってね」が響かないのか?

🔹遠慮がブロックになっている

「迷惑かけたくない」「わざわざ言うほどでも…」と、自分の気持ちを抑えてしまう人は多い。


🔹“何を”言っていいかがわからない

「なんでも」と言われると、逆に構えてしまい、話しづらくなります。


🔹本当に苦しいときは、連絡する気力すらない

SOSを出す力すら残っていない…ということもよくあります。



❖ 心に届く“具体的な言葉がけ”とは?

ここからが大事です。


「ドアを開けてるよ」だけではなく、「この道を通ってね」と伝えること。


🔸選択肢を示す

「迷ったら、“LINEに一言だけでも送って”って思っておいて」


🔸条件を限定してあげる

「しんどい夜とか、眠れないときだけでも連絡くださいね」


🔸連絡のタイミングを仮設定する

「来週木曜くらいに、こっちから少し様子伺わせてもいいですか?」


🔸“あなたの声が聞けると私はうれしい”を伝える

「話してくれたら、私はうれしいし、少しでもラクになってほしいと思ってます」


🔸「こんなときがサインだよ」と教える

「泣くほどじゃなくても、“ちょっと無理してるかも”と思ったら、それが合図です」


例えば、、、

無理してない?
“ちょっと聞いて〜”ってLINE一言でも送ってくれたら、それだけで私はすごくうれしいよ。
しんどくなる前に、遠慮せず、声かけてね。
そんなふうに連絡してみては、いかがでしょうか?


人は「助けて」と言うのが下手な生き物です。


だからこそ、言葉をかける側が“助けを出しやすい環境”をつくってあげることが大事です。


「なんでも言ってね」のその先に、

「こんなときは、こうしていいんだよ」という具体的な言葉を

添えてみてください。


きっと、大切な人の心に、そっと灯りがともりますよ🍃