世の中って、「なんで?」と思うことばかりです。
カウンセリングをしていると、
「どうしてこんなに真面目で、やさしい人が、こんな目に遭わなきゃいけないんだろう?」
と思うことが、本当にたくさんあります。
それはまるで――
ちゃんとルールを守って安全運転していたのに、
いきなり後ろから追突されて、むち打ちになったようなもの。
何も悪くないのに、
心に傷を負ったり、生活が一変したり、
そんな“納得できない出来事”に直面することがあるのが、現実です。
クライアントさんの多くも、こう言います。
「私じゃなくて、世の中にはもっと悪い人がいるのに」
「なんで私がこんな目に…」
「ちゃんと生きてきたのに、報われないなんておかしい」
その気持ち、よくわかります。
僕も、何度も同じ思いをしてきました。
でも――
その「理不尽さ」の中に立ち止まっていても、
現実は、何も変わらないんです。
辛いし、悔しいし、腹も立つ。
だけど、過去に引きずられてばかりでは、前に進めない。
文句を言っても、頭でこねくり回しても、
“今”を変えてくれるわけじゃない。
だから僕は、いつもこう思っています。
「割り切れなくてもいい。
でも、引きずらない。
止まらない。
それが、一番いい。」
人は、前を向いて歩いていくときにだけ、
少しずつ光を取り戻していけるんだと思います。
それは、自然が教えてくれる“幸せの法則”。
今日がどんなに重たくても、
明日を生きる力は、あなたの中にちゃんとある。
僕はいつでも、そう信じています。