夫に腹が立っていたはずなのに、最後は自分を責めてしまう。
2026/11/06いつも自分ばかり反省してしまう、優しいあなたへ
「夫が、何も言うことを聞かないんです。」
ある40代女性からのご相談でした。
- 何度お願いしても、動いてくれない
- 何度説明しても、分かってもらえない
- 離婚するほどではない
でも、これ以上、我慢もしたくない。
「神社さん、私、どうしたらいいんでしょう?」
僕は、彼女にこう言いました。
「それでは、全部、ご主人のせいにしましょう。」
彼女は、目を丸くしました。
「えっ?」
「そして、一度くらい『私は悪くない!』って言ってみてください。」
すると、少し困った顔をして、
「……それは言えません。」
「どうして?」
「だって、私にも悪いところはあると思うので……。」
なるほど。
そこだったんです。
怒っていたはずなのに、最後は自分が反省している
ご主人に腹が立っている。
でも、相手を責めようとすると、罪悪感が出てくる。
「私の言い方が悪かったのかな。」
「もっと優しく伝えればよかったのかな。」
「私も、ちゃんとできていないし……。」
こうして、いつの間にか自分を責め始める。
夫に怒っていたはずが、最後は自分が反省会。
なんでやねん(笑)
でも、これ、決して珍しいことではありません。
カウンセリングの現場でも、同じような場面に何度も出会ってきました。
優しい人ほど、怒ることにも遠慮してしまう。
相手の事情を考えられるからこそ、自分の気持ちを後回しにしてしまうんです。
そして、腹を立てた自分にまで、
「そんなことで怒ったらダメ。」
と、説教を始めてしまう。
でもね。
腹が立つときくらい、腹を立ててもいいと思うんです。
僕だって、腹が立つことはあります。
人間ですから。
いつも穏やかで、何でも笑顔で許せるカウンセラーだったら、それはそれで、ちょっと気持ち悪いでしょう(笑)
もちろん、夫婦の問題を何でも相手の責任にしていいわけではありません。
ただ、今回の彼女に必要だったのは、反省することよりも先に、自分の怒りを認めてあげることでした。
「私は悪くない!」
一度くらい、そう言ってみてもいい。
相手の立場を考えるのは、そのあとでも遅くありません。
相手を変えることと、自分を大切にすることは違う
ここからが、もう一つ大切なことです。
「夫が悪い」と思うことと、「夫を自分の思い通りにする」ことは別です。
ご主人には、ご主人の考えがある。
奥様には、奥様の考えがある。
夫婦だからといって、どちらかが必ず相手に従わなければならないわけではありません。
だからこそ、
「どうして、言うことを聞いてくれないの?」
という問いから、
「私は、これからどうしたいんだろう?」
という問いに変えてみる。
離婚はしたくない。
でも、我慢もしたくない。
それなら、我慢せずに一緒に暮らせる方法を考えてみたらいい。
- 家事や生活の役割を見直してみる
- 嫌なことは、嫌だと伝えてみる
- お互いの希望を、もう一度話し合ってみる
それでも難しければ、第三者の力を借りたっていいんです。
夫婦関係は、どちらかが勝って、どちらかが負けるものではありません。
僕がカウンセリングで大切にしているのも、そこです。
二人が、それぞれ自分を失わずに暮らせるか。
夫婦であっても、別々の人間。
だからこそ、分かり合おうとする時間が必要なのだと思います。
あなたにも、あなたの事情がある
誰かに腹を立てたあと、最後に自分を責めていませんか?
相手にも事情がある。
もちろん、そうでしょう。
でも、
あなたにも、あなたの事情があるんです。
いつも自分ばかり反省しなくてもいい。
いつも自分ばかり譲らなくてもいい。
まずは、自分の気持ちを認めてみる。
「本当は、嫌だった。」
「本当は、寂しかった。」
「本当は、もっと大切にしてほしかった。」
怒りの奥には、そんな本音が隠れていることもあります。
その気持ちを、すぐに正しいか間違っているかで判断しなくていい。
まずは、自分自身が聞いてあげてほしいんです。
そして、少し落ち着いたところで考えてみる。
「私は、これからどうしたい?」
相手を変えることばかり考えていたときには、見えなかった選択肢が見つかるかもしれません。
自分の本音を見失わないこと。
夫婦関係を整える第一歩は、案外、そこにあるのかもしれません。
一人で反省会を続けていませんか?
夫婦の悩みは、どちらが正しいかを決めるだけでは、なかなか解決しません。
言えなかったこと。
我慢してきたこと。
そして、本当はどうしたいのか。
神社昌弘のカウンセリングでは、そんな気持ちを一緒に整理していきます。
無理に答えを出す必要はありません。
「こんなこと、相談していいのかな」
そう思うようなことほど、どうぞ遠慮なくお聞かせください。
あなたの人生を、あなたらしく整えていくために。
神社昌弘
20歳でクローン病を発症しました。

