人間関係で、
「この人、ちょっと無理かもしれない」
と思ってしまう自分を、責めたことはありませんか。
本当は苦手なのに、
苦手ではないふりをする。
本当は距離を置きたいのに、
離れたら悪い人になる気がして、
ずっと我慢する。
本当は疲れているのに、
「私が気にしすぎなのかもしれない」
「私が冷たいのかもしれない」
「もっと受け入れた方がいいのかもしれない」
そうやって、
自分の感覚を何度も打ち消してしまう。
優しい人ほど、
この状態になりやすいように感じます。
少し変な例えをします。
臭い靴下って、
ありますよね。

本能的には、
「うわ、無理」
「くさい」
「離れたい」
そう感じるはずです。
でも、優しい人ほど、
なぜかそこで頑張ってしまう。
「この靴下にも事情がある」
「私が慣れればいいのかもしれない」
「臭いと思う私が未熟なのかもしれない」
「嗅ぎ続けたら、いつか平気になるはず」
でも、
臭いものは臭いのです。
もちろん、
靴下にも事情はあります。
一日中、足元で頑張ってきたのかもしれない。
汗も吸った。
雨にも濡れた。
持ち主の人生を、黙って支えてきた。
それはそれで、
立派です。
でも、だからといって、
あなたが無理に嗅ぎ続ける必要はありません。
これは、
人間関係にもよく似ています。
相手にも事情はある。
悪気がないのかもしれない。
不器用なだけかもしれない。
余裕がないだけかもしれない。
その人なりに、必死なのかもしれない。
だから、
相手を悪者にしなくていい。
でも、
自分の感覚まで、
なかったことにしなくていいのです。
合わないものは、合わない。
苦手なものは、苦手。
無理なものは、無理。
それを認めることは、
誰かを裁くことではありません。
自分の命を、
大切に扱うことです。
人を嫌いになる自分が嫌い。
そういう方は、
とても多いです。
特に、
優しい人ほど、
人を嫌いになりたくありません。
みんなと仲良くしたい。
誰も傷つけたくない。
悪く思いたくない。
その気持ちは、
本当に美しいものです。
でも、
人を嫌いにならないように頑張りすぎて、
自分のことまで嫌いになってしまったら、
それは少し悲しいことです。
人を苦手だと思うこと。
距離を置きたいと思うこと。
会いたくないと感じること。
それ自体は、
悪ではありません。
大切なのは、
その感情で相手を攻撃しないこと。
そして、
その感情で自分を責めないこと。
自分も、相手も、
コントロールしない。
「ああ、私はこう感じているんだな」
まずは、
それだけでいいのです。
自分を好きになるとは、
毎日、「私、最高」
と思うことではありません。
嫌な自分もいる。
弱い自分もいる。
誰かを苦手だと思う自分もいる。
嫉妬する自分もいる。
逃げたい自分もいる。
もう何もかも面倒くさい、
と思う日もある。
それでも、
「まあ、そういう日もあるよね」
と、少しずつ受け止めていくこと。
その積み重ねが、
自分を好きになる、
いちばん現実的な道なのだと思います。
自分の感覚を無視し続けると、
人は少しずつ、
自分から離れていきます。
誰かに嫌われないために、
自分を置き去りにする。
誰かを傷つけないために、
自分の心を黙らせる。
誰かの事情を理解しようとして、
自分の限界を見失う。
それは一見、
優しさのように見えるかもしれません。
でも、
その優しさが続きすぎると、
心も体も疲れてしまいます。
理解することと、
近くに居続けることは、
同じではありません。
許すことと、
我慢し続けることも、
同じではありません。
相手の事情を認めながら、
自分の限界も認める。
その両方があって、
人間関係は少しずつ健やかになっていきます。
臭い靴下は、
無理に嗅ぎ続けなくていい。
そっと距離を置く。
洗濯かごに入れる。
窓を開ける。
それでいい。
人間関係も、
それくらいでいいのかもしれません。
大げさに断罪しなくていい。
怒鳴らなくていい。
正しさで勝たなくていい。
ただ、
「私は、少し距離が必要です」
と、自分の中で認める。
その静かな正直さが、
自分を守ってくれることがあります。
苦手なものは、苦手。
無理なものは、無理。
でも、
誰かを責めなくていい。
自分も、
責めなくていい。
人間関係も、人生も、
無理に美しくまとめなくていいのです。
本当は嫌だった。
本当は苦しかった。
本当はもう、離れたかった。
そういう声を、
少しずつ聞いてあげる。
そこから、
人生は静かに整い始めます。
自分の感覚を信じることは、
わがままになることではありません。
誰かを傷つけるためでもありません。
ただ、
自分の命の近くに戻ることです。
もし今、
人間関係の中で、
「本当はつらい」
「本当は苦手」
「本当は距離を置きたい」
という感覚があるなら、
まずは、その自分を責めないでください。
あなたは冷たいのではなく、
たぶん、少し疲れているだけです。
そして、
もうそろそろ、
自分の感覚に戻っていい頃なのだと思います。
【カウンセリングのご案内】
神社昌弘のカウンセリングでは、
ただ悩みを聞くだけではなく、
今、どこで心の流れが止まっているのかを一緒に見ていきます。
事前に、お名前と生年月日から、
本来の特性や流れを見立てたうえで、
当日は、
・mind(思考)
・body(身体反応)
・spirit(見えない流れ)
この3方向から、
今の状態を整えていきます。
人間関係で疲れてしまう方。
自分の感覚がわからなくなっている方。
いつも我慢してしまう方。
優しさの中で、自分を見失ってしまう方。
一度、ゆっくりお話を聞かせてください。
自分を責めるためではなく、
もう一度、自分の場所に戻るための時間です。
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臭い靴下を嗅ぎ続けるより、
静かに窓を開ける勇気を持つ日があってもいいのです。