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“早く死んでほしい”と思ってしまうほど、追い込まれていた

2026/05/22

介護と優しさに潰れそうになっている人へ

カウンセリングをしていると、

時々、誰にも言えない本音に出会います。

 

「痴呆になった義父に、早く死んでもらいたいんです」

 

もちろん、本人も、

そんなことを思いたくない。

 

「こんなこと、言ってはいけない」

「最低だと思われる」

 

そうやって、長い間、

ひとりで抱え込んできた人ほど、

僕の前で崩れるように泣かれます。

 

 

でも、実際には、

 

“冷たい人”なのではありません。

 

むしろ逆です。

 

優しくて、

真面目で、

責任感が強くて、

 

ずっと我慢してきた人ほど、

限界を超えてしまう。

 

介護は、綺麗ごとだけでは続きません!

 

どれだけ愛があっても、

人間だから、苦しくなる日もある。

 

逃げたくなる日もある。

消えてしまいたくなる夜もある。

 

だから僕は、

正しい・間違いではなく、

 

まず、その苦しさを、

そのまま受け止めます。

 

「そんなふうに思ってしまうほど、頑張ってきたんですね」

 

そう伝えるだけで、

張り詰めていたものが、

少し緩むことがあります。

 

今日もまた、

たくさん吐き出してもらえました。

 

帰る頃には、雨と一緒に、

少し心が軽くなったような顔をされていました。

 

人は、“正しさ”よりも先に、

安心できる場所が必要なのかもしれません。