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もらったプレゼント、使えなくても罪悪感はいりません

2025/12/13

カウンセリングをしていると、ときどき、こんなご相談を受けます。

というか、この時期、特に「この相談」が多くなります。


「いただいたプレゼントが、どうしても使えないんです」

「せっかく贈ってもらったのに、要らないんです」

「義母から送られてくる食物は、苦手なんです」


せっかく贈ってもらった申し訳なさと、見るたびに気が重くなる、そんな、お話です。

 


多くの場合、問題はモノそのものではなく、

「いただいたものは大切にしなければならない」

「相手の気持ちを裏切ってはいけない」

という思い込みです。

 

これは、日本人には馴染み深い感覚だと思います。

 

プレゼントはもちろん、お歳暮やお中元、引き出物の多くは、相手が善意で選んだものです。

だから、受け取るときには、きちんと感謝を伝える。

 

それは大切にしたい礼儀です!

 

でも、そのあと、そのモノをどう扱うかまで、罪悪感で縛られる必要はありません。

 

お歳暮にしても、

クリスマスプレゼントにしても、

義母や親戚からの贈り物にしても、

“こちらの好み”を丁寧に聞いたうえで贈られるケースはほとんどありません。

 

だから当然、

「これ…要らないな」

「正直、使わない…」

というモノも届きます。

 

そんな時は、気持ちよく“お福分け”してもいいし、誰にも行き先がなければ、そっと手放してもいい。

 

罪悪感は、一切不要です!

心が重くなるなら、手放す選択があってもいいのです!

 

そのモノを“どう扱うか”は、あなたが決めていい。

相手がこちらの好みを無視して贈ってきたのだから、あなたはあなたの好みで処理していい。

 

ここに矛盾はありません。

むしろ当然の権利です。

 

これは、相手を軽んじているわけではなく、自分をすり減らさないための判断です。

 


 

相手の期待に応え続ける生き方は、見た目よりずっと消耗します。

 

プレゼント一つでも「ちゃんとしなきゃ」と抱え込む人は、言葉や感情、人間関係でも同じことをしがちです。

 

そうやって、気づかないうちに疲れていく、、、

 

人生を少し楽にするコツがあるとすれば、「相手の期待」と「自分の責任」を分けて考えることかもしれません。

 

相手の気持ちに敬意を払うことと、自分の心まで差し出すことは、同じではありません。

 

これは、『言葉』についても同じです。

 

誰かの言葉が重たすぎるとき、無理に受け取らなくてもいいし、心に置かないという選択もあります。

その代わり、自分が何を大切にしたいのかは、少しずつ言葉にしていけばいい。

 

プレゼントも、

言葉も、

人間関係も、

 

あなたを苦しめるためにあるものではありません!

 

うまく扱えないときがあっても、それは失敗ではないと思います。

 

せめて今日くらい、自分を消耗させすぎない選び方を、どこかで思い出してもらえたら嬉しいです。