今日は、父の誕生日です。
もし生きていれば、今日は77歳だったはず。
でも、父は僕が17歳のときに亡くなりました。
47歳でした。
そして今年、僕も47歳になります。
気づいた瞬間、ふしぎな感覚に包まれました。
父が最後に生きた年齢と、僕が今、生きている年齢が重なる。
「越える」とか「追いついた」とか、そんな簡単な言葉では言い表せない、
なんとも言えない気持ちが胸に広がりました。
父の47年間って、どんなものだったんだろう。
僕よりずっと早く家庭を持ち、
がむしゃらに働いて、
家族を支えながら生き抜いた人生。
今、自分が同じ年齢になってみて、
ようやく少しだけ、父の姿が見えた気がします。
子どもの頃は分からなかったことも、
年齢を重ねた今だから、分かることがある。
無言のまま背中で示してくれた“男の人生”を、
ようやく受け取れた気がするんです。
父に会って、いまの自分の話をしてみたい。
仕事のこと、人生のこと、
あの頃の自分じゃ語れなかったことを、
同じ目線で話してみたかった。
でも、それはもう叶いません。
だから僕は、
これからの人生を“父のその先”として生きていきたいと思っています。
父が見られなかった景色を、
僕が見ていく。
父が感じられなかった時間を、
僕が生きていく。
“今を生きている”この感覚を忘れずにいたい。
だから今日、この気持ちを、
そっとここに書き残しておこうと思いました。