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47歳で亡くなった父。そして、47歳になる僕。

2025/04/20

今日は、父の誕生日です。

もし生きていれば、今日は77歳だったはず。


でも、父は僕が17歳のときに亡くなりました。

47歳でした。

そして今年、僕も47歳になります。


気づいた瞬間、ふしぎな感覚に包まれました。


父が最後に生きた年齢と、僕が今、生きている年齢が重なる。

「越える」とか「追いついた」とか、そんな簡単な言葉では言い表せない、

なんとも言えない気持ちが胸に広がりました。 


父の47年間って、どんなものだったんだろう。


僕よりずっと早く家庭を持ち、

がむしゃらに働いて、

家族を支えながら生き抜いた人生。 


今、自分が同じ年齢になってみて、

ようやく少しだけ、父の姿が見えた気がします。


子どもの頃は分からなかったことも、

年齢を重ねた今だから、分かることがある。


無言のまま背中で示してくれた“男の人生”を、

ようやく受け取れた気がするんです。


父に会って、いまの自分の話をしてみたい。

仕事のこと、人生のこと、

あの頃の自分じゃ語れなかったことを、

同じ目線で話してみたかった。


でも、それはもう叶いません。


だから僕は、

これからの人生を“父のその先”として生きていきたいと思っています。


父が見られなかった景色を、

僕が見ていく。


父が感じられなかった時間を、

僕が生きていく。


“今を生きている”この感覚を忘れずにいたい。


だから今日、この気持ちを、

そっとここに書き残しておこうと思いました。


神社 昌弘