「当たってる!すごい!」
そう思ったのに、心が軽くならない。
それは、“占いの本当の役割”を見失っているサインかもしれません。
「当たっていたのに、なぜか虚しかった」
「未来を言い当ててもらった」
「過去の出来事までズバリ当てられた」
──それ自体は確かに凄いことです。
心のどこかがスーッとしたり、驚きで鳥肌が立ったりする。
“占いの醍醐味”だと感じる方も多いでしょう。
でも、よく見てください。
その後、あなたの心はどうなっていましたか?
「だから、私はどうしたらいいの?」
「希望はあるの?」
「この先、自分は幸せになれるの?」
──そんな“肝心な問い”には、答えてもらえなかった。
気づけば、当たったことに満足しただけで、
一歩も前に進めていない。
それは、占いの“本質”を見失ってしまっている状態なのです。
占いの本当の役割とは?
僕はこれまで、スピリチュアルと心理学、人生経験を通して、
のべ3万人以上の方々の悩みや不安に寄り添ってきました。
そのなかで、はっきりとわかったことがあります。
それは──
占いの真の目的は、未来を当てることではない。
占いとは、一種の統計学だから、ある程度当たるの当然!
だから、それよりも大事なことは、“心が、前に進めるように整うこと”こそ本質!
ということです。
未来の一場面をピンポイントで当てることは、
たしかにプロとして重要な要素のひとつかもしれません。
でも、それ以上に大切なのは、
「当たっているかどうか」ではなく、
「心が、希望を持って未来に進める状態かどうか」です。
“自分で進める心”を取り戻すこと
良い占い師とは、
何かを断定して「こうしなさい」と決めつける人ではありません。
未来の可能性を一緒に眺めながら、
あなた自身の内側にある“願い”や“強さ”を見つけ出してくれる人です。
怖さに向き合いながらも、
少しずつでも前に進める勇気をくれる人。
「あなたには、ちゃんと未来があるよ」
──そう言ってもらえるだけで、人は歩き出せるものです。
そして、真に心が救われるときというのは、
「当たっていたから」ではなく、
「私は、もう大丈夫かもしれない」
と自分の中から安堵が湧いてきた瞬間なのです。
もし今、あなたが不安の中にいるなら
今、あなたが未来に迷い、
何かにすがりたくなって占いにたどり着いたのだとしたら、
僕はこう問いかけたい。
「その占いは、あなたを希望へと導いていますか?」
当たっていても、心が冷えてしまうなら、
それは本物ではないかもしれません。
当たっていなくても、
あなたの心が、ホッとゆるみ、
「やってみよう」と思えたのなら──
それは、きっと“本物の占い”です。
心は、やさしく整えられたときに前に進める
占いとは、
未来を決める道具ではありません。
あなたの心を整え、
その人らしい人生の道へと戻してくれる“羅針盤”
どんなに迷っても、
どれだけ泣いたとしても、
心が少しでもあたたかくなったとき、
人は必ず「もう一度、歩いてみよう」と思えます。
もし今、この記事が、
あなたの心をほんの少しでもあたためられたなら、
それが何よりの喜びです。