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「正しさ」より「楽しさ」を選べていますか?

2025/05/06

僕は時々、一人でカラオケに行きます。


理由は単純。

ただ、大きな声を出したいだけ。


ストレスを発散したくて。

そして、何より――ただ楽しみたいから。


でも、不思議なもので、

2回目、3回目と通ううちに、少しずつ“変化”が起きました。


最初は歌うことが純粋に楽しかったのに、

いつの間にか、画面に表示される“点数”が気になり出していたんです。


「え、89点か…。もう一回やり直そう」

「95点超える曲だけ、選ぼうかな」


そんなふうに、“楽しさ”よりも“正しさ”を求めて、

「うまく歌える曲」ばかりを選ぶようになっていた。 



これって、人生と似ているなと思いました。 


ほんとは歌いたい曲がある。

ほんとはやってみたいことがある。


でも、「失敗したくない」

「うまく見せたい」

「人からどう見られるか気になる」――


そんな理由で、

“うまくやれること”ばかりを無意識に選んでしまっていた。



大人になるって、

そういうことなんだろうか。


無難にこなすこと。

叱られないように動くこと。

目立たずに、安全に生きること。


でも、本当にそうだろうか?

それって、自分の人生を「点数」で測るようなものじゃないか?


もちろん、まわりの目も気になります。

うまくやりたい気持ちもあります。


でも、それよりも、

「心から楽しむ」という感覚だけは、忘れたくないと思いました。


“正しさ”に縛られて、

“楽しさ”を見失ってしまうくらいなら、

たとえうまくできなくても、

自分がワクワクする方を、選びたい。


今、あなたがやっていること。

ほんとうに心が動いていますか?


それは、「歌いたいから歌ってる」ことですか?


僕は今日も、点数は気にせず、

ちょっと懐かしい好きな曲を、

誰もいない部屋で思いっきり歌いました。


正解じゃなくて、

共鳴するものを選べる人生でありたいですね。


神社 昌弘