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土用に引っ越しをしようとして、ことごとくうまくいかなかった話

2025/04/16

3年前の春。

僕は東京への拠点移動を決め、理想のマンションを探して奔走していました。


土地勘もエリアの希望も明確で、予算も見えていたので、

「きっとすぐに、良い場所が見つかるだろう」

そう思っていたんです。


ところが――

なぜか、何をどう探しても、決まらない。


良いと思った物件はタイミングが合わず、

内見に行けば、写真とまったく印象が違う。

申し込もうとしたら直前で他の人に取られてしまう。


いくつも、いくつも、ことごとく流れていく日々。

このとき、ふと頭をよぎりました。


――あ、今って「春の土用」だ。


僕は陰陽道を学び、暦の流れを日々意識して生きています。

ですから、「土用」の時期に大きな決断や契約ごとを避けるのが望ましい、ということも知っていました。


でも当時は、「間日(まび)」を選べば大丈夫だろう。

心身を整えていれば、流れに乗れるはず――そんなふうに、どこかで都合よく考えていたんです。


しかし、いくら整えても、何度動いても、決まらないものは決まらない。



そして、春の土用が明けて数日後。

ある日ふと見つけた物件情報が、直感で「ここだ」と感じた。


実際に行ってみると、駅からの距離、間取り、空気感、家賃……すべてが理想通り。


その場で即決しました。

迷いは一切なかった。


そこからの流れは本当にスムーズで、引っ越しの手続きも滞りなく進み、

家具や家電も“ぴったり”のものが次々に見つかっていきました。


まるで、今までの停滞は「時を待ちなさい」と言われていたかのように――。



この出来事を通して、改めて強く感じたことがあります。


それは、人の意志だけでは越えられない「自然の流れ」が、この世界には確かにあるということ。


たとえどれだけ心を整えても、

「時」が整っていなければ、動けないこともある。


陰陽道では、土用は“変わり目”の時期!


気の切り替わりが起こるこのタイミングでは、

あえて静かに過ごし、流れが変わるのを待つことが大切なのです。


「うまくいかない」のではなく、
「今じゃないだけ」という感覚。


僕自身、この感覚を実体験として体に刻みました。


焦らず、抗わず。

“その時”が来れば、すべてが一気に進み始める。


この自然のリズムと調和して生きることが、

本当の意味での「運に乗る」ということかもしれません。



もし今、何かが滞っているように感じている方がいたら、

無理に進もうとせず、一度立ち止まってみてください。


見えない流れに耳を傾けたとき、

あなたにとっての「ぴったりの場所」や「ぴったりの時」が、必ず見つかります。



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神社昌弘のカウンセリングでは、

陰陽道の知恵と心理学の視点を掛け合わせながら、

“いま”のあなたに必要なタイミングと選択を、一緒に整えていきます。


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