僕が、カウンセラーとして独立したての頃、
「僕は大丈夫!」
だと思っていた。
心理学の勉強もしてきたし、父の死を乗り越えてきたし、何より、クローン病を克服してきたから、どんな状況でも
「僕は大丈夫!」
だと思っていた。
でも、日々のカウンセリング数が多く、深すぎて、日に日にヤバくなっていった。
ホントは「大丈夫じゃない」のに、「大丈夫」だと思いたくて、ひたすら「大丈夫」だと言い聞かせた。
まわりから
「大丈夫?」
と心配されると、
「大丈夫!」
だと強がって、
本当は、
「助けてほしい」
「手伝ってほしい」
「話を聞いてほしい」
それなのに、人を頼ることができなかった。
プロのカウンセラーが、人に頼るなんて邪道だと思っていたから。
でも、ホントは、人に頼ることができないカウンセラーの方が失格で、ダメなことを、あとになって気づく。
当時の僕は、
・頼ることがプロ失格
・頼ることは弱さ
・頼ることは他人に迷惑をかけること
・とにかく独りで最後までやるべきだ
・もし頼って断られるのが怖い
と無意識に思っていた。
だから、頼ることに対して、ものすごい抵抗があって、ひとりで頑張り続けた。
その結果、カウンセラーの僕の心は、いつも疲弊していた。
きっと、そのままの状態が続けば、鬱になっていたと思う。
人は、骨が折れると、病院に行って、医師の指示に従い、治療して、安静にできるのに、心が折れても、病院に行くのは珍しい。
ましてや、安静にもせず、ひとりで何とかしようとする。
心は目に見えないから、どんなに心から血が流れても、それには気づかず、その傷の深さにも気づきにくい。
心は、勝手に治るものだと思い込んでいるから、要注意だ!
心の傷は、ひとりで何とかしようとしても、何とかできるもんじゃない!
病気になれば、病院に行くように、心が傷ついたら、カウンセラーに会いに行く。それは、自然なこと。
もし、あなたの心が疲弊して、傷ついているなら、それは、心が血を流している状態だ!
だから、何よりもまず、その血を止めないといけない!放っておいてはいけない!
まずは、プロに相談するか、信頼できる人に話してほしい。
「自分は大丈夫」だと思っている人ほど、今すぐ、大丈夫なフリをやめよう!
そして、強がりを手放そう!
強がりを手放すと、つながりが生まれるからね。
神社昌弘(かんじゃまさひろ:本名)
https://kanja.info/contents_507.html
代表著書
「あなたにしか起こせない奇跡」
「クローン病が教えてくれたこと」
「スピリチュアルが教えてくれたこと」
「ひとりぽっちからの卒業」