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自分の命を断つくらいなら「全力」で逃げろ!振り返るな

2024/11/29

僕は、クローン病と確定される迄に、「痔(ぢ)ろう」の手術を8回している。


クローン病の初期症状の一つに「痔ろう」があるが、25年以上も前には、まさか、「痔と腸」が関係しているなんて、肛門専門の医師たちはわからなかったようだ。


だから、僕は肛門科で、何度も手術を受けた。


当時、「痔」の手術は、外科手術の中でも、一番「痛い」と言いわれていて、あまりの痛さに、僕は何度も気を失った。


そして、気づいたら、ベットの上。


術後のガーゼ交換や消毒も激痛で、毎回、三人の看護師にはがいじめにされながら治療を受けた。


あまりにも痛過ぎて、何度、看護師を蹴飛ばしたかわからない。


今となっては、本当に申し訳なく思っている。


8回目の手術後、しばらくして、それでも治らなくて、9回目の手術が決定した時、


「もう無理」

「絶対に嫌だ」

「手術するくらいなら死ぬ」


そう言って、手術当日、手術衣のまま逃げ出した。


僕は、男子トイレの一番奥の個室に隠れて、手術時間が過ぎるまで、鍵をかけて閉じこもった。


そうして、9回目の手術がキャンセルされて、一時帰宅することになった。


帰宅してすぐ、近くの神社へ行って


「神様のバカやろー」

「なんで、こんなに僕をいじめるんだ」

「ふざけんなっ」


って叫んだ。


そうすると、神境の奥の方から


「ようやく言えたね」

「もう我慢しなくていい」

「大丈夫だ」


そんな声が聞こえた気がした。


それから不思議なことに、ちょっとずつ症状が落ち着いてきて、なんとか9回目の手術を回避することができたのだが。


その代わり、大きな病院で、全身の精密検査をすることになった。


そこで、クローン病が確定された!


これまで治らなかった原因が、全てクローン病由来だったことが判明し、ホッと安心した。


しかし、クローン病が「指定難病」、つまり、一生治らない病気だと知らされて、一気に地獄へ突き落とされた。


「もうアカン」

「生きていけへん」

「死のう」


頭が真っ白になって、医師の話もほとんど聞けず、また逃げ出した。しかも、全力で!


「入院なんて、まっぴらごめん!これから寝たきりの生活なんて、絶対に無理」


そう思って、勝手にタクシーで自宅に帰り、それから数日後、母に連れられて再び病院へ戻った。


それから、鼻からチューブを通して栄養摂取する絶食生活が、4年間も続くのだが。


いま振り返ると、


もしあの時、全力で逃げていなかったら、きっと、死んでいたと思う。


9回目、10回目の手術を受けて、もう立ち直れなかったと思うし、ズタボロの中で、難病だなんて宣告されたら、僕は、自分で自分をころしていたに違いない。


「逃げる」とは、

一般的に良くないことだと言われているが、

・もうアカン

・もう無理

・死んでしまう

そう思ったら、その場から、全力で逃げたらいいと思うし、絶対に、逃げなきゃいけないと思う。


あの頃の僕は、確かに、周りに迷惑をかけたし、いっぱい心配もかけて、本当に申し訳ないと思っているが、自殺して、周りに迷惑をかけるよりはマシだと思っている。


日本では、逃げずに耐えることが美徳で、我慢することが成長につながると教わるが、そんな名言、僕は大嫌いだ!!!


逃げてもいいし、我慢しなくてもいいし、周りに頼って、甘えて生きてもいい!


とにかく、耐えて、我慢して、自分をころして生きることは、最悪!

それこそが、地獄だ!


もし今、困難に耐え続け、我慢をして、もう無理だと思っている人がいたら、逃げてもいいよ。


全力で逃げてみよう!


そうすれば、きっと新たな道が見つかるよ。


あなたが頑張っていることを見ている人はいるし、必ず、あなたをわかってくれる人たちもいる。


とにかく、一旦、その場から離れて、落ち着いて、冷静になって、仲間を見つけて、一緒に考えよう!!!


大丈夫!

逃げても、ちゃんと次の道があるからね。


独りで抱えなくていいよ。

頑張り過ぎなくていいよ。


今日も最後まで読んでくれて、ありがとう!


神社昌弘(かんじゃまさひろ:本名)