今日は、
「我」の強い母親の特徴をシェアします。
先日、「優しさ」について、友人と話をしていた時のこと。
彼の母親が、行為は優しいけれど、心が優しくないことを教えてくれて、その例が、みんなにも役立ちそうだったので、ここで書きたいと思いました。
彼は幼い頃から優しい少年で、彼の母親もまた、子ども想いで優しいお母さんでした。
彼のお母さんは、いつも子供の為を思って、あれこれ頑張っていたそうです。
ある日のこと、彼を想い、体に良い健康食品を買ってきたそうです。
彼は「美味しいよ」と言って、食べ始めたそうです。
でも、正直、あまり美味しくなくて、頑張って食べるも味は薄く、一瓶空けた後に、「もう、いいよ」と言ったそうです。
すると、母親は「あなたが食べないなら、私が食べるわ」と言って、また買い続けたようです。
せっかく僕の為に買い始めてくれたのだからと思って、彼は、再び我慢して食べ始めたそうです。
それでも、やっぱり美味しくなくて、「もう、買わないで」と言ったら、喧嘩になった様子!
母親は「あなたが食べなきゃいいことでしょ」と怒りながら言い放ち、彼の本当の気持ちを無視しました。
お母さんの優しさを知っている彼は、自分から先に「ごめんなさい」と謝りましたが、その時、母親からの返答にショックを受けます。
「わかったらいいのよ」
その言葉を聞いて、彼はガッカリしました。
結局、お母さんは僕の為ではなく、自分の思い通りにしたかっただけなんだと気づいて、彼は大きなショックを受けたのでした。
この母親は、一見、まわりからみれば、優しい行動をとっているように見えますが、自分の我を通しているだけです!
ただ自分の想い通りにしたいだけで、心は優しくありません!
一方、お母さんを思いやり、母の期待に応え、勇気をもって本音を言った彼の方が、実は優しい子なのです!
僕が20年ほど
カウンセリングをしてきて、親と子、それぞれの立場から、それぞれの本音を聴いてこそ見えるものやわかるものが、本当に沢山あることを思い知ります。
それは、今もまだ続いています。
今日の事例は、僕自身にとっても心に留めておくべきことであり、常に気を付けておかなければいけないことです。
みんなそれぞれ、時々立ち止まって、いまやっている自分の「優しさ」が、相手にとって「本当に優しい」ものなのかどうか?を自問した方がよさそうです。
そこさえ自問できれば、きっと「もっと優しい」世界になるのでしょうね。
あなたにとって優しい週末になりますように。