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本当の「教育」とは…

2020/03/14
本当の「教育」とは…

こんにちは。

カウンセラーの神社昌弘です。

 

僕には「自閉症」と診断された甥がいます。

 

今から16年前のこと。

彼が、まだ1歳8ヵ月の時に「自閉症」だと診断されて、家族が泣き崩れたことがありました。

 

そのストーリーは、母が著書の中で書いていますが…
あなたの言葉に逢いたくて:神社啓子著)

おかげさまで、早期発見と血のにじむような努力、まわりのサポートによって、今では元気に高校に通っています。

 

僕は、自閉症が改善されたことを誇りに思い、この奇跡を一人でも体験してほしくて、母や姉の実体験を冊子にして無料配布したり、自身の勉強会でお話したり、ブログで伝えたりして、障がいを持った子どもたちが、少しでも早く良くなるように貢献したいと思って活動をしていました。

 

そんなある日のこと。

ボランティアで訪れたある施設で、僕は自分の間違いに気づかされました。

 

その日、僕は、目の不自由な男の子を担当することになったのですが…

その子と過ごす中で、彼の目が見えることはないと知って、これまで自分がやろうとしてた間違いに気づいたのです。

 

僕は「障がい」を改善したり、「取り除く」ことばかりを考えて、勝手に良くしようとしていたけれど、どんなことをやっても、何をしても治らないものがある…

 

その事実を目の当たりにした時…

当の教育とは、たとえどんな状況であっても、どんな環境にあったとしても、その子が、そのままで「幸せ」に生きていけるようにお手伝いすることだと思い知ったのです。

 

この時…

自分勝手に、独りよがりに「直そう」としていた自分を深く反省しました。

 

かつて…

上皇后美智子さまが、こんなことを話されていました。

「幸せな子」を育てるのではなく、どんな境遇におかれても「幸せになれる子」を育てたい

この言葉を忘れないで、心に留めておきたいと思います。