こんにちは。
カウンセラーの神社昌弘です。
御縁がありまして、僕は2018年から毎月、東京・代々木高校で「心の授業」をひらいています。
この授業は、老若男女問わず、どなたでも参加していただけるのですが、毎回、参加者の大半が子育てで悩んでいるお母さまたちです。
休日に授業を受けに来てくださる皆様なので、子育てに関してはスゴイ!人一倍頑張っておられます。
その姿は真剣そのもので、とても素晴らしいのですが…
子育ては、ちょっとズレるとおかしなことになってしまうことがありますよね。
いろいろお伝えしたいことはあるのですが、今日はまず、カウンセラーという立場から「傾聴」に関して、少し書かせてください。
子どもが帰宅すると、子育てに真剣な親ほど、
「今日はどうだった?」
「授業は楽しかった?」
「先生に何か言われた?」
「友達とは何をしたの?」
矢継ぎ早に質問を投げかけて、一生懸命に話を聞くことがありますよね?
一見、これは聞いているように見えるので、ちゃんと聞いていると思いがちなのですが…
残念ながら、子どもの声を聴いていません!!
どういうことかというと…
実はこれ、自分が聞きたいことだけ聞いて、自分が安心して、自分が納得して、自分が満足しているだけなんですよね。
少し専門的な話になりますが、本当に「聴く」というのは、自分を無にして他者の言葉を聞くということです。
「聴く」上で大切なのは、相手の立場になって
・批判しない
・同情しない
・教えようとしない
・評価しない
・ほめようとしない
そのスタンスで、ただひたすら聴くということなんです。
これには日々の実践練習が必要で、僕も練習と実践を繰り返し、カウンセラー養成講座の受講生と共に鍛錬しているのですが…
まず第一に「聴く」ということが、自分の聞きたいことを聞くのではないと知っていただいた上で、子どもが話したいことを、じっくりと最後まで聴く!ということに気づいてくださいね。
聴くことは愛ですから…
子どものありのままを受け入れて、共感し、共にいてくださいね。
この日曜日、あなたがあなたの大切なお子さまの「声」を聴いて、お互いがホッと安心できますように祈っています。
穏やかな週末をお過ごしくださいね。