おはようございます。
カウンセラーの神社(かんじゃ)昌弘です。
僕は、京都出身ですが、京都市内ではなく、生まれも育ちも、今も「京都の田舎」に住んでいます。
他府県に出かける際は、ついカッコつけたくて、“京都市内のお坊ちゃん風”を装っていますが、実はこれ、単なる僕の憧れで、ホントは田舎者です。
幼い頃から大自然に囲まれて育ってきた影響もあり、生き物は大好き!
どんな生き物にも興味があり、見つけると、すぐに立ち止まって、捕まえて、観察して、飼育して、調べたりしてしまいます。
中でも「魚」は大好きで、小学生の頃は、時間を見つけては、川へ魚捕り。夜中にも父と網をもって出かけていました。
中学生の頃は、自宅に9つの水槽を設置し、飼育と繁殖を繰り返し、それでも足りなくて、庭に池を掘っていました。
ある日のこと。
ミノムシの蓑(みの)の中身を知りたくて、蓑を剥いだことがありました。
すると、幼虫が出てきて「あぁ、これが蛾になるんだなぁ」と思っていました。
そうして、それから何年も経って…
大学で理科の教員免許を取得し、教育実習をしていた時に、ミノムシの衝撃の生態を知りました!
ミノムシは、成長すれば、全て「蛾」になって飛んでいくと思っていたのですが…
「蛾」の姿に変わって飛んでゆくのは『オス』のみ。
『メス』は蛾の姿にはならず、飛ぶことすらありません。
メスは蓑の中から出ることなく、そこで一生を過ごします。
しかも、成長したオスとメスは、どちらも口が退化し、エサを摂ることがありません。
成長したオスは、交尾のためだけに飛び回り、交尾が終わると、わずか数日で死んでしまいます。
一方、メスは、交尾後、蓑の中に卵を産み付け、卵が羽化する20日前後で死んでしまいます。
なんとも儚い一生…
「なんのために生きているの?」
「それで、あなたは幸せなの?」
そう思わずにはいられませんでした。
オスは、交尾の為だけに蛾になり…
メスは、一生外に出ることなく、卵を産み付けたら死ぬ…
僕(人間)から見ると“ありえない”ことですが、自然界では、このようなことが起こっているんですよね。
きっと、それぞれの生物には、それぞれの生き方があり、それがあたりまえで、当然のこと。
それに対して、僕が“なにか”を言う筋合いもないのですが、ミノムシの一生を見ていると、人間は“なんて有難いんだろう?”って思ってしまいます。
だって、自分らしく生きることを考える脳を持ち、幸せになるために選択して動くことができるんですよ。
自分次第で、可能性は無限大に広がり、自由になれるんです!
せっかくのこのチャンス、自由に生かさないともったいないと思うのは、僕だけでしょうか?
僕は、別に、生きる意味があってもなくてもいいと思っています。
目的があれば良くて、目的がなかったら悪いわけでもないと思います。
ただ、僕たちの意識を超えて、心臓は動き続け、命が僕たちを生かしている事実があります。
運よく、人間として生まれ、自分で決められる世界に生きているのだから、せめて今日は、ほんの少し、あなたの想いのまま、心のままに動いてみませんか?