こんにちは。
カウンセラーのカンジャマサヒロです。
今年の前半、僕は大きな壁にぶち当たりました。
それは、ひさしぶりに大きな壁でした。
自分には「どうすることもできない」難しい相談依頼が何件も続き、その度に、自分が「なんとかしようとしていた」間違いに気づき、プロのカウンセラーとしての在り方を見つめ直し、反省していた時のこと…
母の体調が悪くなり、原因不明のまま、数週間で10キロ以上体重が減り、食事ができない状況に陥りました。
その後、傍にいても「なにもできない」状況が、半年以上も続きました。
「一体、どうしたらいいんだ?」
「これには、どんな意味があるんだ?」
なにもできない不安と焦りから、完全に負のループにハマってしまい、最悪なことに、それに気づかぬまま、自分を責め始めてしまいました。
いま振り返って気づくことは、一番苦しかった時に、僕が僕の味方になれなくて残念だったこと。
そして、いったん始まり出した自分責めを止めることができず、「僕がなんとかしなきゃ」という間違った正義感と勘違いで、自分自身を苦しめてしまったことです。
気づけなかった自分
愚かだった自分
そんな僕を救ってくれたのが、大切なパートナーであり、尊敬するママさんであり、メンターや先輩カウンセラーたちでした。
あの時、上から目線で「もっと周りを頼れ!」「助けを求めろ!」と言われていたら、きっと僕はかたくなに反抗し、更に負のループにハマってしまっていたと思います。でも、彼らがやってくれたことは、ただ傍にいて、見守ってくれたことでした。
僕の性格を知って、僕のプライドを尊重した上で、静かに励ましてくれたのです。
間違っている人に「お前は間違っている」なんて言うと逆効果なんですよね。
本当の優しさとは、その人が守りたい大切なものを尊重しながら、たとえそれが間違いだとしても、それを認めた静かなアプローチなんですね。
世間のニュースを見ていると、間違いを指摘している人の顔つきというものは、どこか自分の正義感に酔っているだけのように感じますが、人は誰しも、間違ったり、それを許されたりしながら生きています。だから、正義だけでジャッジするのではなく、あとほんの少しの「優しさ」と「許し」を持って、静かに見守ることができたら、こんなにも穏やかに救われるのになぁと思いました。
この体験を通して、気づくことは沢山ありました。
いまは、助けてもらったみんなに感謝していますし、母の体調も、ようやく回復してきて一安心です。
ありがとうございます。
先日、龍谷大学で、臨床心理を専攻している学生さんたちに特別授業をさせていただいたのですが、本当はカッコいいことをいっぱい話したかったし、専門的なことを語るつもりで、昨年から準備をしていましたが、なにせ、こんな状況でしたから、僕が勘違いをしたり、間違ったり、失敗したりしたことしか話せませんでした。
すると、驚いたことに、教授から大絶賛されて、外部講師の中でダントツだったとの評価をいただきました。
学生さんたちからは有難い感想を沢山いただき、この時、人の心に響くものは、技術や表面上のものではない、人間臭い「ありのまま」の言葉なんだなって思いました。
明日(11/23)は、代々木高校で無料講演会をひらきます。
おかげさまで、あっという間に60名満席になり、キャンセル待ちのために20席追加していただいて、合計80席満席ですが、明日も「ありのまま」人間臭いお話をできたらいいなと思っています。
各地で「お話」をしていますので、直感でピンときたものがありましたら、どうぞお越しくださいね。
≪お知らせ≫
11月23日(土)東京「無料講演会」代々木高校 満席
11月24日(日)東京「トークショー」池袋駅前
11月25日(月)東京「対面カウンセリング」池袋駅前
11月30日(土)東京「カウンセラー養成講座」満席
12月7日(土)大阪「カウンセラー養成講座」満席
12月14日(土)大阪「トークショー」新大阪駅前
12月21日(土)名古屋「おはなし会」名古屋駅前
御縁のある“あなた”にお会いできることを楽しみにしています。