昨日、友人に誘われて、ヨガに行ってみた。
もともと僕は「ヨガ=体が柔らかい人のもの」だと思っていた。
前屈しても、指先は床に届かない。
いや、届かないどころか――恥ずかしいほど離れている(笑)。
しかも、運動音痴だから、ヨガは僕にとって「無縁の世界」だった。
しかも女性が多いイメージが強く、男ひとりで行くなんて勇気が要る。
それでも今回は、「もう二度とチャンスは来ないかもしれない」と思った。
だから行った。
怖さも恥ずかしさも抱えたまま。
レッスン会場に入ると、やっぱり女性ばかり。
先生は若くてきれいな方。
しかも僕の真正面。
ポーズは取れないし、ふらふらするし、冷や汗が止まらない。
でも――
誰も笑わなかった。
みんなが、ただただ優しかった。
その瞬間、胸の奥で何かがほどけた。
「できない」自分を、笑わずに受け入れてくれる人たちがいる。
それだけで、こんなにも安心できるんだと知った。
思えば、何かを始めるときって、いつも“恥ずかしさ”と“勇気”がセットになっている。
完璧にできることよりも、不器用でも、まず「やってみる」ことの方が大切なんだと思う。
クラウドファンディングに挑戦したときも、まったく同じだった。
何もわからないまま、手探りで始めた。
でも、動いたからこそ、人と出会い、世界が動いた。
終わったあとの心地よさは、何とも言えない。
「ああ、行ってよかった」と、心の底から思えた。
ひとりでは踏み出せないことも、
誰かの一言で動けることがある。
そして――
誰かと一緒に変わっていくことで、
人生が少しずつ動き出すこともある。
もし今、何かを始めたいけれど、怖くて動けない人がいたら。
どうか思い出してほしい。
最初の一歩は、ひとりじゃなくていい。
まわりは、思っているよりずっと、あたたかい。
大丈夫。あなたも、きっとできる。