夜風が少しひんやりしてきました。
一日の終わり、静かな時間にグラスを傾けて、ふと考えました。
「家族のため」と言いながら、
本当は“自分を犠牲にしていないだろうか”と。
誰かを大切にすることは素敵なこと。
でも、同じくらい「自分を大切にする勇気」も、
忘れてはいけない気がする。
今日も、素敵な方々と出会い、
心を通わせる時間をいただきました。
こうして日々、誰かの人生の一部に関わらせてもらえることは、
何よりの幸せです。
カウンセリングをしていると、
家族のことで悩んでいる方が本当に多いと感じます。
「家業を継がなきゃ」
「長男だから実家に帰らなきゃ」
「一人娘だから養子をとらなきゃ」
そんなふうに、
“家族を特別視しなければならない”
という古い教え(=優しい呪い)が、
多くの真面目な人を、静かに苦しめています。
けれど──
家族を大事にすることと、
自分を犠牲にすることは、同じではありません。
誰かを大切に思うほど、
「自分を後回しにしてしまう」人がいます。
けれど、それは本当の優しさではなく、
“痛みを見ないようにする”ための優しさかもしれません。
本当の優しさは、
自分をちゃんと生きること。
自分を軽んじないこと。
そして、誰かを“特別扱いしないこと”の中にあります。
家族も、友人も、恋人も。
みんな、同じ人として、対等であっていい。
そんなことを考えながら、
一日の終わりに、氷の音を聴いていました。
📍ちなみに本日公開した、
名古屋お話会(10/19)は、あっという間に残り2席。