「私が悪いんです」
そう言って涙をこぼされる方が、カウンセリングでは本当に多くおられます。
誰かが怒っているとき、
誰かが困っているとき、
何か問題が起こったとき――
反射的に、
「自分のせいかもしれない」
と思ってしまう。
でもね、それ、あなたの“性格”のせいじゃないんです。
「あんたが悪い」で育った人へ
小さい頃から親に、
「あんたが悪い」
「ちゃんとしないからこうなった」
と繰り返し言われてきた方ほど、
何かあると「自分が悪い」と思ってしまう癖がついています。
これはもう、“心のクセ”なんです。
とても真面目で、責任感があって、優しい人に多いのも特徴です。
そういう方は、無意識のうちに、
「私さえガマンすれば」
「私が悪者になれば」
と、その場を収めようとします。
でも、それって、本当に必要な“ガマン”でしょうか?
スピリチュアルが、罪悪感を強めてしまうときもある
もう一つ。
スピリチュアルを学んでいる方にも、
同じような傾向があります。
「この現象は、自分が引き寄せたもの」
「現実は、自分の内面の投影」
それが本質的に間違っているわけではありません。
けれど――
本来、自分を癒すための言葉が、
いつのまにか「自分が悪いからだ」という思考にすり替わってしまう。
それでは、自分を責めるためのスピリチュアルになってしまいます。
ノンジャッジメンタルで、まず自分を救おう
僕はいつも、
「ノンジャッジメンタル(裁かない)」
という姿勢を大切にしています。
何か問題が起きたとき、
誰が正しい、誰が悪い、と白黒はっきりつけようとしすぎない。
なぜなら、現象だけで人の本質は判断できないからです。
自分が悪いと決めつけるその前に、
“今、どう感じているか?”に耳をすませてほしいのです。
自分を悪者にしないでください
本当に、全部あなたのせいですか?
確かに、自分が反省すべきことも、あるかもしれません。
でも「全てが自分のせい」ではないはずです。
罪悪感という“見えない呪い”に苦しんでいる方へ。
あなたは、悪くありません。
少なくとも、いつも自分を責めてしまうほどには。
どうか、この呪いを、そっと手放してほしい。
僕は、あなたの中の“やさしさ”を、
責めるためではなく、癒すために使ってほしいと願っています。