こんにちは。
かんじゃまさひろです。
昨日、僕は42歳になりました。
クローン病の診断を受けて22年、気づけば、クローン病の年月の方が長くなっています。
僕は20歳の夏に、酷い下痢と腹痛による体調不良で、病院に行くと即手術…
手術は1回で終わらず、その後、半年間に8回も手術を受けることになりました。
原因がわからず、途方に暮れていた時、今度は高熱が続き、一週間で10キロも体重が減りました。
「このままだと死ぬ…」
そう思って、精密検査をしていただくと、ようやく、そこでクローン病の診断が下りました。
それから4年間の絶食、10年以上もの闘病生活が始まったのですが…
あれから22年が経ち、42歳になって、ようやく過去の闘病生活をネタに笑って話せるようになっています。
今だからこそ、ネタとして笑って話せますが、もし今もまだ辛い状況だったら…
想像するだけでゾッとしますし、こうして元気でいられる奇跡に、心から感謝をしています。
今から二年前。
40歳の時に、僕は母に尋ねたことがあります。
「僕が病気の時、何が一番辛かった?」
「何もできないことが、一番辛かった…」
母は、そう言いました。
変わってやれない辛さ、共感できない辛さ、ただそこにいることしかできない辛さ…を話しました。
あとで聞いた話ですが、母は毎晩2時間毎に起きて、こっそり僕の部屋に入り、
「ちゃんと鼻から栄養剤が注入されているか?」
「医療機器は止っていないか?」
チェックをしていたようです。
僕の知らないところで、すでに沢山のことをしてくれていたのに、それでも、まだ、
「何もできないことが、一番辛かった…」
と言いました。
人は誰しも、たとえ何もできなくても、傍にいてもらえるだけで有難いものです。
これは、僕自身が実体験者だからこそ言いたいのですが…
見守ってもらえることが嬉しくて、応援してもらえることが幸せです!
大切な人に、信じてもらえると勇気が出るし、愛してもらえると生きる力になります!
みんな気づかないだけで、誰かの役に立っています。
そこにいてくれるだけで嬉しいです。
だから、それぞれ、生かされた命を大切に、自分の心身も労わりながら、毎日を丁寧に、ご縁のある人に「ありがとう」と言って生きていけたらいいですね。