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「憂い」の時には…

2020/07/25

こんにちは。

かんじゃまさひろです。

三日前のカウンセリング(Zoom)で、ご家族の介護で悩んでおられるお話を聴かせていただきました。

お義母さまの痴呆が、日に日に進んで、もうどうしようもないとのこと。

自分の無力さともどかしさ、優しくなれないことへの罪悪感、そして、時々ふいに沸き起こってくる怒りに、困っておられました。

じっくり話を聴かせていただいた後、そっと一言、こんなお話をさせていただきました。
 

よく頑張られましたね。

憂(うれ)い(※)の時には、ただ横に人がいるだけでいいんですよ。

何もできなくてもいい!
ただ、そこにいるだけで十分ですよ。

そう伝えると、これまで必死に我慢されてきた涙があふれ出し、止まらなくなりました。

「泣いていいんですよ」
「思い切り泣いてください」

そう伝えると、更に涙が込み上げてくるようでした。

「優」という漢字は、「憂」の横に「にんべん」があります。

憂いの時には、横に「人」がいて「優」しさとなりますから、やっぱり、何もできなくても、ただ横にいるだけで優しさなのだと思います。


また…

「泣」という漢字は、「さんずい」の横に「立」があります。
涙を流した後には、必ず「立」てますから、泣くことも大切ですよね。

たとえ…

何もできなくても
「そこにいること」
それだけで優しいです!

ありがとうございます。


※「憂い」とは…

予測される悪い事態に対する心配。不安。心中にいだくもの悲しい思い。

(スーパー大辞林より)