こんにちは。
カウンセラーの神社昌弘です。
3月11日は、日本人にとって忘れられない日であり…
2020年の今は、コロナウイルスで「大変」な状況だからこそ…
いまこそ「大」きく「変」わる時で、身近な人を無償に愛することや他人を心から想い合うこと、共に助け合うことを忘れたくないと思います。
今日は、僕が忘れられない「愛を考えさせられる話」をシェアさせてください。
まずは、こちらをご一読ください。
以下は、かつて読んだ三浦綾子さんの書かれた「お話」です。
(もし内容が間違っていたらごめんなさい)
朝鮮戦争で負傷したアメリカ人青年が、アメリカの病院に送還された時、その青年は、父にこんな電話をしたようです。
「僕には、両足を切断された親友がいる。その親友も一緒に我が家へ連れて帰ってくれないか?」
父は2〜3日くらいならいいと言ったようですが、その青年は、
「一生、その親友の面倒をみてやって欲しい」
と頼みました。
でも、父はそれはできないと断り、息子を迎えに行きました。
そして、父が病院へ着いた時…
父は医師から息子の遺品を手渡されて、衝撃の事実を知りました。
なんと、彼が自殺をしたのです!
実は…
両足を切断された親友というのは息子だったのです。
これを読んだ時、僕は衝撃すぎて、しばらく固まって動けなくなりました。
親は、どこか「わが子だけが良ければいい」と思っているところがあります。
もちろん僕も、もし彼の父親だったら、同じような状況になっていたと思います。
肉親の愛情というものは「エゴの塊」で、きっと、そういうものなのでしょう!
亡くなった青年は、自分自身が、本当に大変な状況になってしまったから、他人の子どもの面倒を見るくらいの覚悟じゃないと無理だとわかっていたのかもしれません。
だから、それくらいの覚悟が父にあるのかどうかを確かめたかったのかもしれません。
僕自身も、クローン病の診断が確定される前に、8度の手術で心身ともにズタボロになっているうえに、大金が必要になり、経済的にも追い込まれ、しかも更に追い打ちをかけるように4年間の絶食が始まり…
家族みんなを巻き込むことになってしまい、それが耐えられなくて、自殺未遂をはかったことがあります。
とにかく逃げたい気持ちでいっぱいでしたが、心のどこかで、家族が僕の面倒を見る覚悟があるのかどうかを確かめていたのかもしれません。
…大切な人の重荷にはなりたくない…
…僕さえいなければ…
そんな思いで自分を殺そうとしましたが、僕の場合は、家族みんなが助けてくれました。
まわりのみんなが「ただ生きていて欲しい」と願ってくれて、すぐ傍で支えてくれたから生きれたんですよね。
そこには、母と家族と、まわりの本物の「愛」があり、無償の「愛」、愛する「覚悟」がありました。
大変な時こそ、
…自分だけではない…
…家族だけでもない…
…まわりに対しても…
ほんの少しでいいから、それぞれが「愛」を配れるといいなと思います。