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何のために「働く」のか?

2020/02/27
何のために「働く」のか?

こんにちは。

カウンセラーの神社昌弘です。

 

かつて、キャリアカウンセラーをしていた時に「自分の使命」や「働く意味」にこだわる人たちに沢山出会ってきましたが…

残念ながら、そんな人に限って、なかなか良い御縁に恵まれることはありませんでした。

逆に「お金のため」「生活の為に働きたい」というシンプルな方は、すぐに就職が決まっていたように思い出します。

 

だから、もし本気で働きたいという人がいたら、最初は「お金のために働く」という気持ちで行動するのが一番良いです。

自分ひとりを養えなくて(自分を生かせなくて)、人を生かすことや人を助けることは無理ですからね。

 

そうはいうものの、好きなことをやっている人たちを見ると、彼らに憧れたり、羨ましく思ったり…

また、使命感を持って働いている人を見ると、つい彼らが輝いて見えたりしますよね?

 

これって、僕だけでしょうか?

 

僕自身、そんな憧れを抱き続けてきたので、ずっと自分にしかできないことをやりたかったし、それを探し求めて、いろいろやってきましたが、本当にやりたいことができるようになったのは、自分が自分を養えるようになってからのことでした。

ここに辿り着く迄に、10年以上もかかりました。

 

僕が使命や働く意味にこだわっていた時、僕は自分を生かすことばかり考えて、全然お客様目線にはなれていませんでした。

口では「人の役に立ちたい」とか「社会貢献」とか言いながら、実は、人からの目線や世間体を優先していて、職種によっては「僕は、こんな仕事をすべき人間ではない」と思い込み、いろいろジャッジしていたように思い出します。

 

そんな僕が、イギリスに行って、使命という英語が「Calling(コーリング)」だと知って、そこから徐々に意識が変化してゆきました。

 

コーリング(使命)とは、もともとキリスト教で、神から与えられた使命や召命のことで、自分勝手に選ぶものではありません。

また帰国後に、「働く」という語源が「傍(はた)を楽にする」ことを知って、この二つを重ね合わせてみても、やっぱり働くというのは、たいそうな意味や目的を追い求めるものではなく、与えられた環境で、与えられた仕事を丁寧にすること!すぐ傍にいる人を楽にして、喜ばせるもの!なのだと思い知りました。

 

「自分の使命」や「働く意味」も大切ですが、その前に、

・お金のために働く!

・生きてゆくために働く!

それが大事で、それでいいです。

そして、それができて、余裕が出た時に、ぼちぼち「自分の使命」や「働く意味」を考えてもいいのだと思います。

そうでなければ、自分がやりたい想いというものは、無意識に相手に重くのしかかり、単なるおせっかいになることが多いですからね。