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ちゃんとしすぎて、人生が少しつまらなくなった話

2025/12/21

僕は、つまんない人間です!


こんなことを書くと、

「またまた、何を言ってるんですか」

と言われそうですが、今日は本音です。


僕は、つまんない人間です。


なんでも、そつなくこなす。

大きな失敗もしないけど、

大きな盛り上がりもない。


楽しそうにしているように見えて、

どこか冷静。

一線を越えない。

ちゃんとしている。


周りから見れば、

それは「安心できる人」「信頼できる人」

なのかもしれません。


でも、

自分で生きている感覚としては、かなり生きづらい。




ちゃんとしすぎている。


ちゃんと空気を読む。

ちゃんと期待に応える。

ちゃんと距離を保つ。


その結果、

ちゃんとした人として見られ、

いつの間にか、

自分で自分の首を締めている。


羽目を外せない。

調子に乗れない。

ノリたい気持ちはあるのに、

どこかで必ずブレーキがかかる。


だから、平凡。


平凡が悪いわけじゃない。

でも、彩りがない。


まるで、

音楽を「音」としては聴いているのに、

「楽しむ」ことができていないような感覚。


リズムはわかる。

構成も理解できる。

でも、身体が揺れない。


そんな感じです。



正直に言うと、

感情をそのまま出せる人に、ずっと憧れてきました。


怒れる人。

はしゃげる人。

泣きたいときに泣ける人。


自己表現が自然にできる人を見ると、

「いいな」と思う。


でも同時に、

自分には無理だともわかっています。


なぜなら、

それは努力や勇気の問題ではなく、

人格だから。


真面目ちゃん気質。

冷静さが先に立つ性格。

一歩引いて全体を見る癖。


これは、

変えようとして変えられるものではありません。


だから昔は、

「変われない自分」を責めていました。


もっと面白くなれたら。

もっとノリが良ければ。

もっと人間味があれば。


でも、

どれも無理をしている感じがして、

結局、疲れるだけでした。




最近、ようやく気づいたことがあります。


僕が求めているのは、

「別人になること」ではなく、

「もう少し人間くさく生きること」なんだと。


羽目を外せなくてもいい。

調子に乗れなくてもいい。

派手じゃなくてもいい。


ただ、

「つまんない自分」を

なかったことにしない。


楽しめない自分を、

責めない。


ノリきれないときに、

「またブレーキかけてるな」

と、苦笑いできるくらいでいい。


完璧に変わらなくていい。

でも、

自分にだけは、

少し優しくしてやりたい。



この仕事をしていて思うのは、

「ちゃんとしすぎて生きづらい人」は、

本当に多いということです。


真面目で、

責任感があって、

人を傷つけたくなくて。


だからこそ、

人生の彩りが、

どこか薄くなってしまう。


もし、この記事を読んで

「わかる」と思った人がいたら、

あなたもきっと、同じタイプです。


派手じゃない。

でも、雑じゃない。

騒がしくない。

でも、深い。


それも、

ひとつの人間らしさです。




今日は、

解決策も、前向きなまとめもありません。


ただ、

「つまんない自分を抱えたまま、生きている人間がここにいる」

という事実を書いただけです。


でも、それでいいと思っています。


少しずつ、

人間くさく。


少しずつ、

自分に余白を。


それくらいのペースで、

生きていきたい。