僕は、つまんない人間です!
こんなことを書くと、
「またまた、何を言ってるんですか」
と言われそうですが、今日は本音です。
僕は、つまんない人間です。
なんでも、そつなくこなす。
大きな失敗もしないけど、
大きな盛り上がりもない。
楽しそうにしているように見えて、
どこか冷静。
一線を越えない。
ちゃんとしている。
周りから見れば、
それは「安心できる人」「信頼できる人」
なのかもしれません。
でも、
自分で生きている感覚としては、かなり生きづらい。

ちゃんとしすぎている。
ちゃんと空気を読む。
ちゃんと期待に応える。
ちゃんと距離を保つ。
その結果、
ちゃんとした人として見られ、
いつの間にか、
自分で自分の首を締めている。
羽目を外せない。
調子に乗れない。
ノリたい気持ちはあるのに、
どこかで必ずブレーキがかかる。
だから、平凡。
平凡が悪いわけじゃない。
でも、彩りがない。
まるで、
音楽を「音」としては聴いているのに、
「楽しむ」ことができていないような感覚。
リズムはわかる。
構成も理解できる。
でも、身体が揺れない。
そんな感じです。
正直に言うと、
感情をそのまま出せる人に、ずっと憧れてきました。
怒れる人。
はしゃげる人。
泣きたいときに泣ける人。
自己表現が自然にできる人を見ると、
「いいな」と思う。
でも同時に、
自分には無理だともわかっています。
なぜなら、
それは努力や勇気の問題ではなく、
人格だから。
真面目ちゃん気質。
冷静さが先に立つ性格。
一歩引いて全体を見る癖。
これは、
変えようとして変えられるものではありません。
だから昔は、
「変われない自分」を責めていました。
もっと面白くなれたら。
もっとノリが良ければ。
もっと人間味があれば。
でも、
どれも無理をしている感じがして、
結局、疲れるだけでした。

最近、ようやく気づいたことがあります。
僕が求めているのは、
「別人になること」ではなく、
「もう少し人間くさく生きること」なんだと。
羽目を外せなくてもいい。
調子に乗れなくてもいい。
派手じゃなくてもいい。
ただ、
「つまんない自分」を
なかったことにしない。
楽しめない自分を、
責めない。
ノリきれないときに、
「またブレーキかけてるな」
と、苦笑いできるくらいでいい。
完璧に変わらなくていい。
でも、
自分にだけは、
少し優しくしてやりたい。
この仕事をしていて思うのは、
「ちゃんとしすぎて生きづらい人」は、
本当に多いということです。
真面目で、
責任感があって、
人を傷つけたくなくて。
だからこそ、
人生の彩りが、
どこか薄くなってしまう。
もし、この記事を読んで
「わかる」と思った人がいたら、
あなたもきっと、同じタイプです。
派手じゃない。
でも、雑じゃない。
騒がしくない。
でも、深い。
それも、
ひとつの人間らしさです。

今日は、
解決策も、前向きなまとめもありません。
ただ、
「つまんない自分を抱えたまま、生きている人間がここにいる」
という事実を書いただけです。
でも、それでいいと思っています。
少しずつ、
人間くさく。
少しずつ、
自分に余白を。
それくらいのペースで、
生きていきたい。