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心の傷は、癒さなくてもいいのかもしれない。

2025/06/13

27回目の大腸内視鏡検査で思ったこと

どんなに時間が経っても、癒えない傷がある。

心も、体も、もう元気なはずなのに──。

毎年、この時期になると、あの夏がフラッシュバックする。



おはようございます、神社昌弘です。


今日は、ちょっと個人的な話を綴らせてください。


僕は指定難病の「クローン病」を20歳の時に発症し、

8度の手術と4年間の絶食を経験してきました。


そして毎年6月、更新手続きのために「大腸内視鏡検査」を受けます。


それが、今年で27回目になります。


慣れたはずなのに、慣れないんです。

正直、今でも、検査のたびに怖さがあります。


痛みというよりも、“記憶”が怖いんです。



あの冷たい検査台に寝かされた20歳の夏。


あのとき、初めて「クローン病」と診断されました。


あの部屋に足を踏み入れるだけで、心がざわつく。


どんなに心理学を学んでも、

どんなにスピリチュアルな癒しを実践していても、

“あの時の衝撃”は、完全には消えません。


でもね、だからこそ最近、思うんです。


「癒せないままでも、生きていける」って。
「そのままでも、ちゃんと頑張ってる」って。

もちろん、癒しは大事です。


でも、癒えていない自分を抱きしめることのほうが、ずっと大事な時もある。


心の傷が癒えても、体の傷は残ることがある。
体が回復しても、心が追いつかないこともある。

それが人間です。


だから僕は、

「もう癒えなくてもいい」と思えるくらいに、

今の自分を、認めてあげようと思っています。


今年も検査に行ってきます。


きっと何もないってわかってる。


でも、怖い。

だけど、行く。


そんな自分を、誇りに思っています。


同じように、何かを抱えているあなたへ。

無理に癒そうとしなくてもいい。


今ここで頑張っているあなたが、本当にすごい。