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消し去りたい過去は『ありたい』未来へのエネルギー

2019/07/17
消し去りたい過去は『ありたい』未来へのエネルギー

僕は、かつてイギリスで日本語教師をしていたことがあるのですが。

当時のメモを読み返して、改めて心に留めておきたいことがあったので、今日はそれをシェアしたいと思います。

 

『イギリス人生徒たちはボールペンを使用する』

 

彼らは鉛筆やシャープペンシルではなく、青色のボールペンを使うことが多かったです。

まだ中学生なのに、「なぜボールペンなのか?」

それは、「消し去らないことが大切だから」「間違いをそのまま認めることが次につながるから」だと恩師から聞きました。

生きていれば、消し去りたいもののひとつやふたつはありますよね。

 

そこで、消しゴムを使って消し去ることができたら、どんなにスッキリするでしょう。

でも、起こった出来事をなかったことにできませんよね。どんなにキレイに消しても、心の中に残っているものはあります。

 

人は皆、失敗や間違いを犯しながら成長してきますが、あの頃のイギリス人生徒たちを見ていると、

・正解だけを書かなくてもいい

・間違えても大丈夫

・書き間違いは消し去らないことが大事

・過程や失敗は消してはいけない

・ぜんぶが大事

そんなことを教わります。

 

これは人生と一緒ですよね?

自分が、いま感じているもの、いまここで思っていること、これまで体験して考えてきたこと、どれもすべてが大事で、消し去る必要なんて一切ない!のですね。

 

過去も過程も、ぜんぶ大切な「宝物」なのです!

だから、もし消し去りたい過去があっても、それを在りたい未来へのエネルギーに変えて、全部を「丸」にして、全肯定して、笑顔でいけたらいいですね。