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今はまだ、諦めてはいけない!奇跡は起きるから

2025/01/16

僕は、大学3年生の時にクローン病になった。


20歳で発症して、8度の手術をして、ほぼ寝たきりの生活だったから、大学には、実質2年半くらいしか通っていない。


それでも卒業できたのは、母と恩師(教授)のおかげだ。



本来、僕の大学では、実験や研究をして、卒業論文を発表しないと卒業できない。


だから、卒業は諦めるしかないと思っていたが、教授が特別に、リモートで個人指導をしてくれたおかげで、卒業することができた。


しかし、卒業式当日の朝、事件が起こった。


スーツに着替えて、いざ、大学へ向かおうとした時のこと。

急に歩けなくなった。


「お母さん、歩けない!どうしよう?」


スーツ姿のまま、急いで病院に駆けつけ、そのまま手術台に乗せられた。

そして、緊急手術が行われた。


「もうダメだ!終わった」


僕は意識が朦朧とする中、人生の終わりを感じた。


なんとか手術が終わって、ホッとした時、母が


「大丈夫!まだ、間に合う!行こう」


その瞬間、僕の目が覚めた。


母と二人で医師たちに頭を下げ、事情を説明して、何本も麻酔を打ってもらい、傷口にガーゼを詰め込んでもらい、強力なテープで傷口を固定し、包帯でぐるぐる巻きにして、オムツを履いて、病院を後にした。


タクシーを飛ばして、特急列車を乗り継いで大学へと向かったのだが、すでに卒業式は始まっていた。


僕は、後ろのドアから、そーっと忍び込み、静かに座った。


その時、教授が僕の姿を見つけて、あろうことか、壇上で表彰して、卒業証書を手渡してくれた。




この時のことを、僕は、一生忘れない!


奇跡は、諦めなければ、本当に起きるんだと思った。


たとえ、どんなに大変な状況でも諦めてはいけないし、諦めないからこそ、この景色が見えるんだと思い知った。


一人では諦めそうなことも、たった一人でも応援してくれる「誰か」がいると人は強くなれるし、頑張れることを体感した。


もしあの時、卒業式に出席することを諦めていたら、今の僕はいない。


あの時、壇上から見た「奇跡の光景」があるからこそ、その後の闘病にも打ち勝つことができたと思っている。


世の中は、無常にも、諦めないといけないことは山ほどある。

諦めないと前進できないことも多々ある。


でも、だからこそ、言いたい。


今はまだ、諦めてはいけない!

奇跡は起きるから。


奇跡は、ひとりで起こせなくても、まわりの力で起きることがある!


諦めなければ、奇跡は起きる!

信じていれば、奇跡は起きる!


神社昌弘(かんじゃまさひろ:本名)

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