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私は「幸せ」になってもいい!

2020/10/08
私は「幸せ」になってもいい!

先日、僕のクライアントさんが結婚しました。


それは本当に嬉しい、喜ばしいことでした!

 

彼女は、幼い頃から優しくて、家族を深く愛していました。

 

家族を愛するあまり、いつも家族のために頑張っているお母さんの傍にいて、お母さんが悲しい時には一緒に悲しみ、お母さんが孤独を感じるならば、自分も孤独でいるような子でした。


お母さんの苦労を間近で見てきたから「お母さんに迷惑をかけないように」また「わがままを言わないように」自分を押し殺して生きてきました。

 

いっぱい我慢して、いっぱいニコニコして、いっぱい元気なフリをして、いつしか大きな孤独や悲しみを凍らせて、そうして40歳を過ぎた頃、僕の所へやってきました。


初めてカウンセリングでお話を聞かせてもらった時、僕は、彼女が「本当は結婚して幸せになりたいのに『私だけ幸せになってはイケナイ』自分で自分の首を絞めていることに気づきました。

しかし、何も言わずに傾聴しました。

ひと通り話を聞かせてもらった後に、そっと、

「もしかすると、あなたは、結婚して自分だけ幸せになるなんて『絶対にしない』と自分で決めているのかもしれませんね?」

と尋ねてみました。

「そんなはずがありません!」

と言い返されましたが、

「あなたは、本当に心が優しいから、大切なお母さんと、みんなと一緒に幸せになりたかったのかもしれませんね」

そう言うと号泣されました。

そこで、ようやく「私だけが幸せになってはイケナイ」という呪縛に気づかれて、これまで凍りつかせていた大きな悲しみと孤独を思い出し、いっぱい泣いて、いっぱい味わうことによって、かたくなな心を溶かし始めました。

独りでは苦しそうだったので、

「かつて、あなたがお母さんと一緒に悲しみ、孤独を感じていたように、僕がいま、ここで一緒に悲しみを感じ、孤独を感じますから大丈夫ですよ」

そう伝えると、そこで、ようやく凍り付いていたものが全て溶け出したようでした。

しばらく経って、彼女から連絡が来た時のことです。

なんと、最良のパートナーが現れて、すでに結婚が決まっていました!

それは驚くようなスピードでしたが、彼女の真剣さなら、それはあたりまえだとも思いました。

 

「私は幸せになってもいい」

 

そんな風に自分が自分に許可をおろして、自分の幸せのために動き始めた瞬間、人生は好転するんですね。


自分が変わると人生が変わることを既に知っていましたが、改めて目の当たりにすると、やっぱり「凄い」って叫んでしまいました。

結婚が決まった時に、彼女が、僕にこんなメールを送ってくれました。

 

これまでの私は、親の人生が、家族のために自分を犠牲にしていると思い込んでいましたが、決して不幸なだけの人生ではなかったんですね。

何の見返りも求めず人を愛し、与え続けるという偉業を成し遂げている親の人生……

それは、実は、とっても素晴らしく尊いものだったんだなと。

幼い頃の私にとっては、親の苦労が不幸にしか見えませんでしたが、それは勝手な私の解釈で、勘違いでもあったんだなって気づきました。

 

子育てにおいては、親が子どものために苦労するのはあたりまえです。

 

子育ては、誰もが未経験のものだから、苦労や大変なことがあって当然です。


心優しい子どもたちは、苦労している親の姿を見ると、つい苦しくなって、つらくなって、自分が迷惑をかけていると思い込んだり、勘違いすることもあるかもしれません。

しかし、親の苦労が「親にとっての不幸ではない」ことも知っておいた方が良さそうです。 

もし、これまで親のために一生懸命に頑張ってきた人がいるなら、今度は自分のために
  • 「私は幸せになってもいい」と許可をおろして
  • 「私は幸せになります」と覚悟を決めて

自らの幸せをスタートさせてほしいなと思います。


僕が、そのお手伝いをできたら嬉しいです。