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僕は相当「嫌なやつ」

2020/04/25
僕は相当「嫌なやつ」

こんにちは。

かんじゃまさひろです。

 

外出自粛になって、暇をもてあまし、悶々とし始めると、他人のことが気になりますよね。

これまで気にならなかったことが、いちいち気になって、お互いの“違い”が目につくようになります。

 

家族はもちろん、親戚やご近所さん、友人や同僚、はたまたテレビに出演している人のことまで…

いろいろ見えてきます。

 

きっと、それだけ余裕が出てきたのでしょう。

 

他人ではなく、自分のことを見ればいいのに、他人のことに目がいくのは、きっと人間の目が外向けについているからなのでしょう。

 

他人の良いところを見つけて褒める分には良いのですが、たいてい、こんな時には、嫌なところばかりが目につきます。

 

そんな時、僕は、あるキャリアカウンセラーから教わったことを思い出すようにしています。

 

それは、僕が30代前半の頃。

 

職場の人間関係に困り果てて転職を考えていた時のことでした。

 

ハローワークに行って、こんな相談をしたんです。

 

「上司が嫌で、全く理解ができなくて転職を考えています。二年間も我慢をしたんですが、もう耐えられなくて…」

 

悲惨な状況を理解してもらいたくて、必死に伝えた後、そのカウンセラーが言ったんです。

 

「あなたも、結構、嫌な人だね〜」

 

「えっ?」一瞬、意味がわからなくて、そのありえない答えにブチっとキレました。

「なんて失礼なことを言う人だ」って怒りそうになりましたが、彼女は続けて、こうも言ったんです。

 

「ここに来るほとんどの人が、職場や同僚、上司の嫌なことばかりを言うのよね〜。自分だって、結構、嫌な人なのに…

 

「もう!ありえない!」と思って、頭に血が上りましたが、これだけ腹が立つというのは図星の証拠!

ここはグッと我慢をして、とりあえず、最後まで話を聞くべきだと思いました。

 

すると…

 

「ごめんなさい」

 

と彼女が謝ったんです。

 

「えっ?」今度は何なんだと思いましたが、こんなことを言ってくれました。

 

「キツイ言い方をして、ごめんなさい。本当に悪かったけど、本当に大切なことを伝えたかった


多くの人は、自分のことを棚に上げて、まわりの嫌なことばかりを言うわ。

でも、そんな時、嫌なことを言っている自分のことは全く理解していないの!

自分のことを理解できていないのに、新しい仕事に就こうなんて無理よ。

きっと、どこにいっても同じことを繰り返すし、自分も相手も理解しようとしない限り、何度も転職を繰り返すことになってしまうわ。

いまこそ、嫌な自分を知るチャンス!!


そんなことを伝えてくれました。

 

「あぁ、僕は嫌なやつだったんですね…」

「相当、嫌なやつだったんだなぁ〜…あはは…」

 

そう言えた瞬間、僕は、自分の愚かさと未熟さを受け入れられて、肩の荷が下りました。

馬鹿な自分が笑えました。

 

結局、その後、僕は転職をして、それを機にキャリアカウンセラーになり、それから数万件のカウンセリングを担当させていただくことになりました。 


嫌な人がいると言っている時点で、それは「自分も相当嫌な人」であるということ!

だから、他人の嫌なところに目がいく時こそ、そこには卑しい自分もいるんだなぁと笑うようにしています。

 

あはは…(*^。^*)♪

 

笑って受け入れた瞬間、新たな扉がひらかれますよ!