こんにちは。
カウンセラーの神社昌弘です。
僕は、心の専門家として、心の授業をひらいたり、おはなし会をひらいたり、カウンセラー養成講座を主催したりしています。
その中で、多くの人が「もっと心を強くしたい」と願っているんだなぁと気づきます。
心は、簡単に弱くできるのに、その逆、強くすることは難しいです。
見えないもの、形のないものだから、難しいのですね。
困難や苦行を経験すると、確かに心は強靭にはなりますが、無理矢理、自分を窮地に追いやる必要はないと思います。
(それが好きな人は別ですが…)
それよりも、しなやかさを身に付けながら、立ち上がる練習をする方が、その人にとってベストタイミングで強くなれる気がしています。
この“しなやかさ”を身に付けるというのは…
まず、人生は誰もが転ぶということを知って、転ぶのを恐れるのではなく、転んでも大丈夫だと気づいて、立ち上がる練習をすること。
どういうことかというと…
ここで、赤ちゃんが立って歩く迄の過程をイメージしてください。
赤ちゃんが、寝返りからズリバイ、ハイハイからつかまり立ちへと移行し、そこから立って歩く迄の期間に、何度も何度も転びますよね。
思い返して欲しいのですが(もしかしたら記憶にないかもしれませんが)、あなたが立って歩くために、無理矢理、自分を険しい道に追いやって、自分に鞭を打って、歩く練習をしてきましたか?
おそらく、そんなことはしなかったと思います。
無意識に体を動かしながら、いろんな動作をすることによって、自然に腹筋や背筋が鍛えられ、何度も何度も転びながら、気づいて学び、そして、自然に歩けるようになったのではないでしょうか?
大人になると、どうしても、転ぶことを恐れたり、傷つくことを避けたり、失敗することを怖がったりして、“なんとかしよう”としますが、心が一番強くなるのは、転んだ時、傷ついた時、失敗した時です。
転んでも大丈夫!
傷ついても大丈夫!
失敗しても大丈夫です!
だから、
転んだ自分を責めるのではなく…
また傷ついた自分をジャッジするのでもなく…
さらには失敗した自分を追い込むのでもなく…
事実を事実として認めた上で、立ち上がることだけに意識を向けて、また一歩動き出すこと!
それが大切!
自分が自分の味方になって、自分が自分を応援できるようになった時、自然に心は強くなってゆきます。