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正しいこと言われてるのに、ムカつく相手。それ、あなたが悪いわけじゃない!

2025/12/16
「その人、悪い人じゃないんです。
 むしろ、正しいことばかり言うし、理屈も合ってる。
 ……でも、どうしても無理なんです。」

 

カウンセリングの現場で、何度この言葉を聞いてきたかわかりません。

 



今日も、やっぱり人間関係の話題です。

 

というのも、カウンセリングの半分以上は、人間関係の悩みだから。

 

夫婦、親子、職場、友人、仲間、親族。

生きていく以上、人と関わらずに暮らすことはできません。

 

だからこそ、悩みも生まれる。

 

そして、特に多いのが、これ。

 

「良い人なのに、好きじゃない」

「正しいことを言われてるのに、ムカつく」

「嫌いってほどじゃない。でも、合わない」

 

この感覚、あなたにも覚えがありませんか?

 


 

ある日、こんな相談がありました。

 

相手は、とても真面目で、仕事もできて、誰からも信頼されている人。

アドバイスも的確で、言っていることは全部正論。

 

でも、その人と話すたびに、

胸の奥がギュッと苦しくなって、

家に帰ると、どっと疲れてしまう。

 

「私の心が狭いんでしょうか?」

 

そう言って、その方は自分を責めていました。

 

でも、僕はこう伝えました。

 

「合わないものは、合わないんです」と。

 

 

どんなに素敵で、立派で、正しい人でも、

合わない相手は、合わない!

 

これは、人格の問題ではありません。

相性の問題です!

 

たとえば、

どんなに栄養価が高くて、体に良い食材でも、

アレルギーの人が食べた瞬間、蕁麻疹(じんましん)が出ることがありますよね。

 

それと、同じ。

 

相手が悪いわけでもない。

自分が弱いわけでもない。

 

ただ、体質が合わないだけ。

 

 

だからまずやってほしいのは、

「合わない」と感じている自分を、ちゃんと認めること。

そして、相手を嫌いな自分を、責めないこと。

 

そのうえで、

それでも関係を壊さないように、

それでも大人として向き合おうとしている自分を、

ぜひ、ほめてあげてください。

 

本当は、離れられるなら、離れた方がいい。

それが一番、健全です!

 

でも、現実はそうもいかないことの方が多いですよね。

 

職場だったり、

家族だったり、

簡単に距離を切れない関係も、

たくさんあります。

 

 

そんな時のポイントは、

とてもシンプルです。

 

✔ 受け流す

✔ 聞き流す

✔ テキトーにする

 

そして、いちいち反応しない。

 

ここで大事なのは、

「合わせよう」としないこと。

 

「わかってもらおう」としないこと。

「わからせよう」としないこと。

 

そもそも、合わないのですから。

 

わかり合おうとすればするほど、

苦しくなるだけです。

 

だから、

「わかりました」

それだけ言って、

心の距離と、物理的な接触を、最優先で減らす。

 

冷たくなる必要はありません。

戦う必要もありません。

 

自分を守るために、距離を取る。

それは、逃げではなく、知恵です。

 


 

どんなに素敵で、正しくて、尊敬できる人でも、

合わないものは、合わない。

 

それを

認めて、

受け入れて、

ゆるして、

愛する。

 

そうすると、不思議なほど、

人間関係の流れは、確実に変わり始めます。

 

無理をやめた瞬間から、

人生は、ちゃんと、あなたに優しくなります。

 

今日も、よく頑張っていますよ。