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心が安らぐコラム

コロナ禍で、みんなが不安になっている時、カウンセラーという立場から、

「いまの僕にできる社会貢献はないか?」

と考えて、毎月、京都新聞へコラムを投稿することに決めました。


おかげさまで、2020年4月から定期的に、僕のコラムが京都新聞(朝刊)『窓』欄に取り上げられています。


こちらでは、その一部を紹介したいと思います。

2022年3月3日(木曜日)京都新聞・朝刊掲載

過去を未来への活力に  
先日、イギリスの教え子から「赤ちゃんが生まれました」とうれしい報告がありました。

僕が日本語教師をしていたのが16年前。
今でも、こうして慕ってくれていることに感謝します。

当時の写真を懐かしく見返し、帰国直前にくれた彼のメッセージを読んでいると「こんなにも雑で乱暴な文字を書く生徒だったのになぁ」と微笑ましく思い出しました。

当時、イギリスの生徒たちはいつも青色のボールペンを使い、消しゴムを使うことが一切なく、それは「消し去らないことが大切」「間違いをそのまま認めて、次に生かすことが大事」だと教わってきたからでした。

誰しも生きていれば、消し去りたいものの一つや二つあります。
キレイに消し去ることができたら、どんなにスッキリすることでしょう。
でも、起こった出来事をなかったことにはできません。

人は皆、失敗や間違いを犯しながら成長していきます。
その全てを消すのではなく、消し去りたい過去を未来へのエネルギーに変えて、今日一日を過ごせたらいいなと思います。