コロナ禍で、みんなが不安になっている時、カウンセラーという立場から、
「いまの僕にできる社会貢献はないか?」
と考えて、毎月、京都新聞へコラムを投稿することに決めました。
おかげさまで、2020年4月から定期的に、僕のコラムが京都新聞(朝刊)『窓』欄に取り上げられています。
こちらでは、その一部を紹介したいと思います。
僕は20歳の時に、クローン病という消化器官の重い病を患いました。
発症後、8度の手術と4年間の絶食生活を強いられ、あまりの苦しさに、生きる気力を失い、頑張る力を無くしてしまいました。
そんな時「私が頑張るから、あなたは大丈夫よ」と応援されたことがありました。
それまで、周りからは「頑張れ!頑張れ」と応援され続けて、うんざりしていましたが、彼女だけは違っていました。
「あなたはすでに十分頑張っているから、これ以上頑張らなくていい!私が祈ることを頑張るから大丈夫よ」。そう言って、全身全霊で祈り続けてくれました。
病気というのは、本人はもちろん、周りにとっても大きな試練になります。
大切な人ほど、何もできない自分にもどかしさを感じて、身を切られるような辛さや苦しさを感じます。
そんな時、彼女のように「祈る」ことができたら、もしかすると、祈る側も救わるのかもしれません。
心配するエネルギーを信頼するエネルギーに変えることができれば、きっとその祈りは通じますから。