コロナ禍で、みんなが不安になっている時、カウンセラーという立場から、
「いまの僕にできる社会貢献はないか?」
と考えて、毎月、京都新聞へコラムを投稿することに決めました。
おかげさまで、2020年4月から定期的に、僕のコラムが京都新聞(朝刊)『窓』欄に取り上げられています。
こちらでは、その一部を紹介したいと思います。
骨がポキッと折れると、病院に行って、医師の指示に従い、治療し、安静にできるのに、心がポキッと折れても、病院に行くことは珍しく、安静にせず、ひとりで何とかしようとする人が多いです。
どうしてこんなにも差が出るのでしょうか。
それは、心が目に見えないから、その傷の深さに気付きにくく、勝手に治るものだと思い込み、自分で何とかしなければいけないと思っているからでしょう。
これまで3万件を超えるカウンセリングをしてきましたが、真面目で責任感の強い人ほど、まわりに頼ることや休むことに罪悪感を抱き、たった一言「助けて」と言うことが難しそうでした。
そんな人たちに、「『助けて』と言うのは『自分に対する勇気であり、相手に対する信頼ですよ』」と言い続けてきましたが、それでもやっぱり「助けて」と言えない人が多くいました。
「せめて大丈夫なフリはやめて下さい」「無理に笑うこともやめて下さい」とも伝えてきましたが、今はみんなが大変な時期ですから、それも難しそうです。
でもどうか、これだけは覚えておいてほしいです。